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528.箱根登山鉄道モハ1形104・106・109 大平台カーブ
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2019.06.30 箱根登山鉄道 大平台-上大平台(信) NikonD5 AF-SNikkor70-200㎜F2.8E FL ISO8000
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何度か書いてきたように、子供の頃からシル・ヘッダー付きでかまぼこ屋根の1灯ライトという渋いスタイルの電
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車が好きだった。 中学に上がると鶴見線のクモハ12や江ノ電の旧型車に好んで会いに行くようになり、大学時代
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には機材を担いで名鉄谷汲線にモ750や510を追った。だが時は流れ社会人十ウン年生、平成も終わり令和の世
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になると、さすがにそんな電車はもういない…と思ったところに、箱根登山の吊掛車引退の報が入った。
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まだ走っていたのか…いや、正確に言うと一度紅葉シーズンに足を運んだが、あまりのアングルの少なさに閉口
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してもはやないものと頭の中で認識していた。でも待てよ、折しも梅雨の真っ只中、そろそろ箱根の山も紫陽花シー
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ズンを迎えるだろう。だとすると晴天よりもしっとり小雨模様の方が雰囲気が出る。山深い中でも光線・影落ち関係
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なし。何なら薄暗いくらいの方がちょうどいい。これは再度チャレンジする価値があるのではないか!
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この日は昼から大平台へ。観光客用駐車場に車を停め、定番の踏切を訪れた。 末期だけに現地は葬式鉄と一
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般観光客で大混雑。間もなく103・107・108の原色3連が山を下ってきた。だが、思い描いていたのはこんなもので
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はない。薄暮の時間からが本番勝負である!18時20分、紫陽花ライトアップの照明に灯が入る。 だが、サンナナ
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編成は先程の運用を最後に庫に引き上げたらしい。かくなる上はもう1編成の旧型車、三色団子編成の下山を待
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つしかない。18時50分、狙い通り小雨降りしきる中を、原色104号を先頭にした編成がゆっくりと下ってきた。
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さらに真暗になるまで粘るも、もう旧型はやって来なかった。20時近くにようやく撤収。流行に背を向ける性分か
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ら未だ観ていなかった「君の名は」の地上波放送を鑑賞しながら、のんびり帰途に就いたのだった。
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