撮影日記−新作公開−




















































NO. 521
DATE 09.02
521.DE10「DLばんえつ物語号」 大巻橋梁 
2019.05.05 磐越西線 豊実−徳沢 NikonD800 AF-SNikkor85oF1.8G ISO200
  「カシオペア信州」を仕留めた後は、しなの鉄道の北線に湘南色が入るとのことで古間の跨線橋で昼まで撮影。
 枯草色に黒姫山も残雪少な目という中途半端な条件だったが、とりあえずは撮るものを撮り、次は長駆磐越西線
 まで転戦する。狙いは入場中のC57の代走でDE10が先頭に立つ「ばんえつ物語号」。昨夏の代走と違い看板が
 気になるものの、他にDE客レに匹敵する被写体もないため、飯山線沿いのR117経由で夕方の馬下を目指した。
  馬下には16時半頃到着。時間はあるので撮り方をどうするか吟味を重ねる。手前の水を張った田んぼも入れて
 水鏡も悪くない。と、やおらジャージにTシャツのラフな恰好をしたワカモノ鉄が田んぼの畔に入り込んだ。これでは
 アングルぶち壊しである。 少し下がってもらえるよう丁重に声を掛けたところ、返って来たのは「入るんなら入るっ




















































NO. 521
DATE 09.02
 
 て言えよ」という捨て台詞。しかもハッキリ言わずにボソボソ呟くところが小さい(笑)。それにしてもこのク●ガ●は
 一体どういう育ちをしているのだろうか。一昔前、達人諸氏がまだ血気盛んだった頃なら絶対に無事では済まされ
 なかったはずである。これに嫌気がさして後追いギラリで勝負。だが、空を横切る高圧線は如何ともしがたかった。
  その晩は若松の富士の湯で汗を流してカーマルヨ。翌日は、朝のうち只見の第一鉄橋俯瞰で新緑を堪能し、昼
 の「ばん物」往路から磐西に乗り込んだ。 DL牽引だが看板付き、それにカマ次位はオヤ12という前から撮っても
 横から撮っても痛し痒しの残念な編成。しかし逆転の発想で切り取り構図にしたら、もしや美味しい絵になるので
 はないか…。頭に浮かんだのは豊実のチラ見え鉄橋であった。ここで斜め後ろから赤いDEと青い12系を新緑の
 中で切り抜けば、在りし日のローカル線の普通客レの姿が蘇るはずである。
  無理に追っ掛けはせず、1発目からここに展開し、85oタテと50oヨコ、カメラ2台でアングルを考える。11時近く
 なった頃、まずは脇の道路を追っ掛け組の車が次々通過し始める。いよいよか。レリーズを握り待つことしばし、一
 瞬の静寂に包まれた渓谷に、DE10の甲高いホイッスルが響いた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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