撮影日記−新作公開−




















































NO. 508
DATE 05.30
508.DD51P.P.+12系 八高訓練 試9231レ 松久ストレート
2019.02.17 八高線 松久−児玉 NikonD5 AF-SNikkor500oF4ED ISO200
  毎年のように受験学年の授業を担当しているお蔭で、2月は落ち着かない日々が続く。17日は都の西北W大学
 文学部の受験日。日曜だし、キットカット片手にO隈講堂前まで応援に行くか!車で出掛けて機材を積んでいけば
 昼からの八高訓練にも十分間に合うはずだ。1月以来連日大パニックとのことなのでやや場所が心配だが、ワカ
 モノ諸君がこぞってSNSに挙げているようなベタな場所に足を踏み入れなければ、恐らく何とかなるだろう。
  直前期まで面倒を見ていた精鋭たちを正門から送り出し、9時過ぎにはミッション終了。そのまま大泉まで下道を
 流して関越に乗った。往路のポイント竹沢−折原には11時前に到着。現場に停まっていたのは見覚えのある車ば
 かり、そして案の定現地にいたのは見知った顔ばかりなのであった。コンクリ法面にみんなで三脚を並べ和気藹々




















































NO. 508
DATE 05.30
 
 と鉄談議に興じるうち、あっという間に通過時刻。895号機を先頭にした12系が林の陰から姿を現した。
  返しはいくつかの候補に迷ったが、光線状態の良い松久ストレートへ。予想通り、線路際には5段雛壇の黒山の
 人だかりができていた。それにしても、最近の激パ現場は何故に皆上へ上へと高さを稼ぎたがるのだろうか。ネタ
 鉄ちゃんの間ではもはやハスキーは4段ではなく5段が標準装備という感もある。しかし、アングルへのこだわりと
 いう観点で言えば、八高線のような基本平地でバックに家やらビニールハウス、電線・電柱やらがある所では、か
 えってローアングルの方が有利だと思うのだが…。これも構図の整理よりもとりあえず人様より高い所へという本
 末転倒な優越感のなせる業なのかも知れない。
  無益な制空権争いに加わるのも嫌なので、一番線路寄りのローアングルにプロ4をセット。ここから500oでタテ
 顔面にすれば、気になる背後の高圧線も目立たなくなるし、何より八高訓練最大の興醒め案件である最後尾のカ
 マを限りなく見えなくすることができる。この角度で極まれば、一昔前の臨客の姿がモニターに甦るに違いない。
  と、人垣の各所からブーイングの声が漏れ始めた。 どうやらSNSの速報によると先頭の897号機のライトが点い
 ていないらしい。うむむ、それは困った。面タテの私には、前照灯の有無は死活問題である。頼む!だが、祈るよう
 な気持ちを嘲笑うように、踏切の音と共に遠方に顔を出したデーデーにヘッドライトの輝きはない。まぁいいか!腹
 を括ってシャッターを切る。天気は申し分なし、2月の14時半の光線は実に美しくDD51のディテールを浮かび上が
 らせてくれた。無灯火ながら、これもまた国鉄チックと思えば一興である。ところが、隣の人だかりからは口々に汚
 らしい罵詈雑言が飛ぶ。曰く、「死ねよ!」「くたばれ!」何とも品性下劣というか語彙貧弱というか…。一体誰に死
 んで欲しいというのだろう。ナントカと煙は高い所が好きというのは、まんざら外れでもないらしい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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