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と鉄談議に興じるうち、あっという間に通過時刻。895号機を先頭にした12系が林の陰から姿を現した。
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返しはいくつかの候補に迷ったが、光線状態の良い松久ストレートへ。予想通り、線路際には5段雛壇の黒山の
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人だかりができていた。それにしても、最近の激パ現場は何故に皆上へ上へと高さを稼ぎたがるのだろうか。ネタ
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鉄ちゃんの間ではもはやハスキーは4段ではなく5段が標準装備という感もある。しかし、アングルへのこだわりと
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いう観点で言えば、八高線のような基本平地でバックに家やらビニールハウス、電線・電柱やらがある所では、か
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えってローアングルの方が有利だと思うのだが…。これも構図の整理よりもとりあえず人様より高い所へという本
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末転倒な優越感のなせる業なのかも知れない。
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無益な制空権争いに加わるのも嫌なので、一番線路寄りのローアングルにプロ4をセット。ここから500oでタテ
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顔面にすれば、気になる背後の高圧線も目立たなくなるし、何より八高訓練最大の興醒め案件である最後尾のカ
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マを限りなく見えなくすることができる。この角度で極まれば、一昔前の臨客の姿がモニターに甦るに違いない。
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と、人垣の各所からブーイングの声が漏れ始めた。 どうやらSNSの速報によると先頭の897号機のライトが点い
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ていないらしい。うむむ、それは困った。面タテの私には、前照灯の有無は死活問題である。頼む!だが、祈るよう
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な気持ちを嘲笑うように、踏切の音と共に遠方に顔を出したデーデーにヘッドライトの輝きはない。まぁいいか!腹
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を括ってシャッターを切る。天気は申し分なし、2月の14時半の光線は実に美しくDD51のディテールを浮かび上が
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らせてくれた。無灯火ながら、これもまた国鉄チックと思えば一興である。ところが、隣の人だかりからは口々に汚
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らしい罵詈雑言が飛ぶ。曰く、「死ねよ!」「くたばれ!」何とも品性下劣というか語彙貧弱というか…。一体誰に死
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んで欲しいというのだろう。ナントカと煙は高い所が好きというのは、まんざら外れでもないらしい。
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