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504.哈密三道嶺 建設型+貨車 八二S字俯瞰
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2019.01.05 哈密三道嶺 八二-坑口 NikonD850 AFDCNikkor105㎜F2 ISO200
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最終日は、今日が最終日であることが勿体ないくらいのド快晴だった。噴火の撮影後、徐々に空が白んでくると、
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露天掘りの向こうにはこの1週間なかなか綺麗に姿を見せてくれなかった天山山脈がクッキリと横たわっている。
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今回初参戦組の皆さんは満を持して天山バックのサイド撃ちアングルへ向かった。が、昨シーズン最高条件で頂
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戴している私としては、同じカットの焼き直しでは芸がない。せっかくの好天である。もしかしたら、これが本当の本
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当に最後の撮影機会になる可能性もある。前日目を付けた未履修の場所に関西-D.W.先輩と移動した。
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八二站の裏手に、通称“火星”と呼ばれるポイントがある。赤茶けた奇岩が続く光景から誰言うともなく名付けら
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れたそうだが、この場所風景的には面白いものの如何せん光線状態が終日悪い。しかも線路の手前に通信ケー
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ブルが並走し、どうしても列車にかかってしまう。正直、撮影地としてはイマイチの場所だと思っていた。しかし、最
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果てらしい巨岩に覆われた荒涼とした情景を列車と絡めてみたいのもまた事実。どうにかならないかと歩き回るう
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ちに、他のツアーの面々が集まっていた場所に立ってみると、願っていたシーンが眼下に広がることがわかった。
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というわけで、ツアーラストカットは迷わずここである。八二站を出た列車が大きくS字を描く部分を、手前に岩場
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を配して切り取る。しかし、列車はいつ来るか皆目見当がつかない。氷点下17度の中、座して待つのみである。と
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その時、遥か遠方でドーンという爆発音がした。積込場の方で黒煙が上がるのが見え、それが風に乗ってこちらに
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広がってくる。見る間に周囲は濃い靄に包まれた。採掘のための発破作業が行われたようである。せっかくの快晴
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がこれでは台無し。頼む、視界よ開け!願い通じたか、靄が薄くなるとすぐ、崖の奥に今度は白い煙が上がった。
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