撮影日記−新作公開−




















































NO. 503
DATE 04.21
503.哈密三道嶺 建設型 噴火 八二カーブ俯瞰 
2019.01.05 哈密三道嶺 八二−坑口 NikonD5 AFNikkor135oF2DC ISO4000
  いよいよ三道嶺ツアーも最終日の朝を迎えた。建設型の大噴火を狙えるのもこれがラストチャンス。火の粉を吹
 くのも運任せ、暗闇の中でのカメラ操作、極限状態での露出ワーク…本当にベストな1枚を仕留めるのは運をも味
 方につけてすべての条件が整ったときだけである。 それだけに、止めも流しも、タテもヨコもと言い出すとキリがな
 い。さぁ、今日はどんな撮り方で火を吐く機関車に対峙しようか。
  ところが、起き抜けからこうしてイマジネーションを膨らませているというのに、どうしたことか、バスが一向にやっ
 て来ない。ガイドの王氏に聞くと、あまりの寒さにエンジンが不具合を起こしているという。これで出遅れて見る鉄に
 なったのでは敵わない。一同総出で未明の駐車場で見守る中、運転手氏の奮闘の甲斐あって、ようやくブルンとい




















































NO. 503
DATE 04.21
 
 う音と共にエンジンが起動した。さぁ出発!いつもよりやや遅れて現地に着き、真暗な中メンバーはそれぞれの立
 ち位置に散る。私と関西-D.W.先輩は中段に陣取り、元旦に撮ったカットのバージョン違いを狙う。前回はヨコ構図
 だったが、やや左右が空いてしまった感があるので、今日はタテ構図で再履修。D5に135oでスタンバイした。
  間もなく、坑口站で炭礦員を乗せた通勤列車が八二站に下る。キャブ灯の明かりでピントを拾って準備は完了。
 カマは八二ですぐに折り返してくるはずだ。暗闇の中、吹き付ける寒風に乗ってドラフト音が聞こえてきた。歯切れ
 のよいリズムに合わせて、漆黒の画面にオレンジの火炎が吹き上がる。よしよし!あまりの美しさに、切り位置少
 し手前のカーブの奥からシャッターを切り始めた。そして本命の最終コーナー… と思ったところで、突如火の粉が
 パッタリ止んだ。機関助士氏が疲れたのか、一番メインの眼下のカーブのみドスカで通過し、我々を嘲笑うかのよ
 うに後追い区間から再び炎を噴き上げて、最後の通勤列車は走り去って行った。撮った瞬間は思わずガックリ。だ
 が、モニターをコマ送りしていくと、早めに切ったカットが存外に良かった。光るレールもなかなかオシャレ。 これは
 これで納得の締めくくりとなったのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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