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500.哈密三道嶺 建設型 噴火 八二カーブ俯瞰
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2019.01.01 哈密三道嶺 八二-坑口 NikonD5 AF-SNikkor85㎜F1.8 ISO32000
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例年通り、大晦日は恙なく年内の業務を終えるために炭礦は夕方で店じまい。我々も日没後まで粘る必要はな
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く、早々に火鍋と白酒で大宴会となった。アルコール度数50%超の白酒でへべれけになり、気付けば暦は2019年。
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だが年越しの記憶は曖昧で、ホテルに帰るとシャワーだけ浴びてすぐに布団に潜り込んだ。
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翌朝、元日は朝一の職員輸送列車の噴火から始まる。何となく前夜の酒が残っているようなボンヤリした頭で氷
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点下17度のお立ち台に立つ。1年ぶりの真暗闇での撮影で心と機材の準備に手間取るうち、下ったばかりのカマ
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が早々に折り返してきた。今年から通勤列車の運行形態が変わったらしく、坑口站にて出勤する職員を拾い、隣の
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八二站でシフト交替をして、転線しないまま逆走で東剥離に帰って来るとのこと。通りでターンが早いわけである。
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腹を括らぬうちに現れた火を吐く機関車に、半ば酔拳状態でカメラを振る。当然ほとんどシンクロせずに撃沈。 最
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近の流行で言えば、「ボーっと撮ってんじゃねーよ!」と5歳のおかっぱ少女に罵倒されるところである。だが、これ
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で自分の中のスイッチが入ったのもまた事実。日中北線を中心に回った後、リベンジを誓って夜の部を迎えた。
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厳密なピント合わせのために、暗くなる前から立ち位置に陣取る。D5はISO32000に上げて機関車を止め、D850
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はISO16000で流す。この2台切りのために本番の三脚とは別に小型のカーボン三脚も持参した。今度こそ準備は
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万端である。後はカマが火の粉を噴き上げてくれるかにかかっている。祈るような気持ちで列車を待った。
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すっかり夜の帳が降りた頃、遠方からドラフト音が聞こえてきた。直線に入ると、歯切れのいいリズムと共にオレ
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ンジの光が浮かび上がる。来た!壮大な噴火を見せながら、機関車はゆっくりと眼下のカーブに差し掛かった。
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