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499.哈密三道嶺 廃墟と建設型 旧市街踏切
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2018.12.31 哈密三道嶺 選煤場-坑口 OLYMPUS PEN-F LEICA8-18㎜F2.8-4ASPH ISO200
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三道嶺2日目は、晴れは晴れでもPM2.5漂う靄っとした空模様だった。天山山脈も見えない。定番の劣化コピー
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を量産しても仕方ないため、坑口から選煤場に向かう途中の踏切にやって来た。この付近はかつて炭礦街が広が
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っていたエリアで、労働者が住んでいたであろう集合住宅や露天鉱人倶楽部なる遊技場の廃墟が立ち並ぶ。これ
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らをモチーフに汽車と絡めてみようという発想である。最近国内ではヒット&アウェイで狙いのカットだけ極めてすぐ
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撤収!という忙しない撮影ばかりしていたため、一呼吸おいて周囲を見渡し、面白いものを見つけて画面にあしら
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うという遊び心を忘れていた。せっかく中国の西の果てまで来たのである。俗世を離れて撮影に没頭してみよう。
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スナップ的撮影では若い感性がモノを言う。都の西北の大学生だーはら氏は前から気になっていたという廃墟の
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壁面の絵を絡めてみるという。見ると、防弾チョッキを身につけた白い鳩が胸の部分に銃の照準が当てられている
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様子が描かれていた。ちなみに、後日明らかになったことだが、実はこれと同じ絵柄がパレスチナ自治区のベツレ
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ヘムにあるという。作者は風刺性の強い覆面画家バンクシ―。なるほど、近年管理が強化されつつあるウイグル族
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の現状が、分離壁に囲まれ厳しい監視下に置かれるパレスチナ人に似ていると言われれば説得力がある。
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だが、私は光線状態重視で、廃墟の順光側から撮ることにした。スナップ用にX100の後継として入手したPEN-F
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をモノクロ設定にして広角ズームでセット完了。間もなく逆機で貨車を押して登場した建設型にシャッターを切った。
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