撮影日記−新作公開−




















































NO. 496
DATE 02.18
496.キハ52・28 久我原築堤 
2018.12.15 いすみ鉄道 久我原−総元 NikonD5 AF-SNikkor70-200oF2.8FL ISO200
  この秋も職務多忙につき思い切った遠征はできず、気づけば木々は葉を落とし冬支度をする季節になってしまっ
 た。ただ、以前と違って紅葉で撮りたいローカル線があるわけではなく、絶妙の斜光線で狙いたいブルートレインが
 あるわけでもない。まぁ仕方ないかと思いつつも、物足りなさを埋め合わせるにはどうしよう?そこでヒントになった
 のが、11月初旬に日帰り弾丸ツアーで見学してきたさささ先輩の写真展「大阪オレンジループ〜さよなら環状線の
 103系〜」だった。会場で鉄談議に花を咲かせる中でもらったアドバイスが、近場にテーマを見つけて通い詰めるこ
 と。そうすることでさりげない沿線の変化に目が向いて撮りたいシーンが頭に浮かぶようになるとのことだった。時
 間がない中でピンポイント出撃を繰り返すうち、とかく効率だけを追い求めてマンネリに陥っていた自分に気付かさ




















































NO. 496
DATE 02.18
 
 れた。よし、次の休みはいすみに行くか!キハ28にマークはついているし、沿線の色味もないけれど、大多喜駅に
 はイルミネーションがある。1年で最も日没が早いこの時期ならではのシーンに出会えるかもしれない。
  日中は52が先頭に立つ上総中野行きをメインに、編成ガチ撮りではなく、ブラしたりボカしたりと普段と違うアプロ
 ーチでまったりっとシャッターを切った。だが、15時台の列車を追っ掛けながら久我原の築堤まで来ると、心のスイ
 ッチが突然ON!日没間際のギラッギラの光線がカーブを正面がちに照らす。これは遊んでいてはいけないヤツで
 ある。D5は200o相当でタテ構図、D850は180oでヨコ構図。2台のカメラで両方のバリエーションを一網打尽で押
 さえることにした。
  15時50分を回った頃、カーブの奥でタイフォンが一声。キハの出発である。光線が赤みを帯びると共に徐々に弱
 くなりつつある中を、重々しいエンジン音を響かせながらタラコ色が現れた。近年塗装の痛みも目立っては来たが
 暮れゆく夕方の光線をバッチリ反射すればそんなことは心配ご無用!左1/3面を輝かせながら、老兵は目の前
 をゆっくりと走り抜けていった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





撮影日記トップへ