撮影日記-新作公開-




















































NO. 485
DATE 11.09
485.DB232 迂回貨物 オーバーシュタウフェン牧場の丘 
2018.08.19 DB Allgäu bahn Oberstaufen-Röthenbach NikonD850 AFNikkor180㎜F2.8ED ISO200
  ロートクロイツでVSOEを無事仕留めた我々は、その後ジョルニコ3段ループまで追っ掛けを敢行した。 バリ晴れ
 快勝で実に満足。だが、帰路はゴッタルドトンネルの大渋滞に巻き込まれ、ヴァッセンまで戻る頃には俄かに雲が
 広がり、雨が降り始めた。翌朝の夜行列車を狙うべく押さえていたセーヴェレンの宿に向かう道中では、ゲリラ豪
 雨に見舞われた。結局次の朝は曇天につき夜行撮影を断念し、早々にバイエルン地方に戻ってきたのだった。
  リターンしてきたアルゴイでは重連ECに加えてさらに大物の被写体が待っていた。オーストリアを横断する主要
 幹線アールベルグ線の工事のため、貨物列車がアルゴイ廻りで迂回運転されるという。アジアの島国では更新D
 D単引きのコキ7車が山陰を1日1本迂回すると言って大騒ぎになっているが、こちらは原色DLの牽く長大編成が
 複線非電化を数往復!それでいて撮影地は数名の現地鉄ちゃんがいるのみである。何と良い環境なのだろう!!
  貨物の時間はさっぱりわからないものの、前日データを基に15時過ぎから牧場の斜面にドイツ人鉄ちゃん数名と
 スタンバイ。いつ来るとも知れぬ列車をのんびり待つはずであった。が、しばらくして我々に緊張が走る。先程まで
 斜面の端で草を食んでいたはずの牛たちが、食事を終えたのか次々と立ち位置に接近してくるではないか!カウ
 ベルが間近で鳴り響き、赤ら顔のドイツ鉄ちゃんはレッドブルの如く牛と決闘を始めた。我々も撤収したいが、間が
 悪いことにこのタイミングでエンジン音が聞こえてきた。もう後には引けない。レリーズを手に覗いたファインダーが
 小刻みに震えている。見ると1頭の牛が我が三脚の足をぺろりんちょ…。もう恐怖は最高潮である。それでも鉄ち
 ゃんたるもの、レリーズを離してはならない。“リュドミラ”ことDB232が牽く貨物の雄姿を気合一発で仕留めた。





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