撮影日記-新作公開-




















































NO. 484
DATE 10.31
484.SBB Re420重連 Venice Simplon-Orient-Express ロートクロイツの丘 
2018.08.17 SBB Rotkreuz-Oberrüti NikonD850 AFDCNikkor105㎜F2 ISO200
  今回の訪欧の第2の目的は、17日にヴェネツィアに下るVSOEをスイス国内で仕留めること。2年前のゴッタルド
 ツアーではヴァッセン上段を頂戴したが、天下のオリエント・エクスプレスを相手にたった1カットで満足できるわけ
 がない。この夏は、ロイス川を渡る鉄橋を俯瞰するロートクロイツの丘を目指した。
  ところが、yahooの週間予報では、17日はどう見ても雨。いくら天下のオリエント・エクスプレスとはいえ、雨じゃあ
 ねぇ…。VSOE戦線無敗を誇るD.W先輩の神通力をもってしても、予報は前日になっても覆らなかった。意気消沈
 だが、すでに宿は手配済みだし行かないという選択肢はない。重い足取りでオーストリア経由でスイスに向かった。
  ところが、撮影地にほど近い宿で早朝空を見上げると…雲一つない空に遠くアルプスにつながる山々の稜線が
 くっきりと見えていた。さすが、関西-D.W先輩の神通力は伊達ではなかった。早速車を転がし、現地に乗り込む。
 丘の上からは、いかにも西欧らしい畑の連なる丘陵地帯とその中に点在する教会を中心とした集落、そして雄大
 なS字を描く線路が見下ろせた。切り位置は鉄橋を渡ってすぐのスパンがベスト。もう一つ手前まで引いてもいい
 が、そうすると足回りに草がかかるリスクがある。本命D850の他にD800を持ち出して、2通りの構図をセットした。
  8時半頃まで時折太陽周りを覆っていた雲もすっかり取れてきた。上空は、雨予報はどこへやらのすっきり青空
 ゾーン。9時20分、遠方に赤い重連と白屋根濃紺の長大編成が姿を現した。 構図・露出を最終確認。さぁ来い!
 檜舞台に差し掛かる千両役者を最高条件で迎え撃ち、思わず勝利のガッツポーズ。だが、予報はやはり当たって
 いたらしい。丘の上から西の方を見ると、数キロ先では低い雲から猛烈な雨が降り注いでいたのであった。





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