撮影日記-新作公開-




















































NO. 479
DATE 09.24
479.広電1900形 八丁堀バルブ 
2018.07.27 広島電鉄白島線 八丁堀電停 NikonD800 AF-SNikkor70-200㎜F2.8VRⅡ ISO200
  毎年恒例の部活の夏合宿。歴史研究を行う部活の顧問なので、文化祭発表に向けたテーマに合わせて、生徒が
 企画した史跡の見学などに引率として付き添うことになる。今年は源平合戦と氏神をテーマにするとのことで、5月
 の連休に鎌倉の鶴岡八幡宮に行った。 そして夏は平家ゆかりの厳島神社へ行きたいと言うので、目的地は広島
 に決まった。両親が広島出身とはいえ、祖母が亡くなって以来しばらく瀬戸内の景色を見ていなかった私としても、
 これは大賛成。強いカープに熱狂する街の様子も見てみたいし、広大に研究者として勤める中学時代からの親友
 にも再会できる。さらに、鉄的には街中に広電が走る。日中は引率業務に勤しむとして、夜のひと時くらい宿を抜け
 出して魅惑の旧型車をバルブすることも可能だろう。いつもはFUJIのX100だけという軽装で出掛けるのだが、今回
 ばかりはD800に70-200㎜、それに小型のカーボンジッツォを持参した。
  初日は新幹線で広島入りし、宮島へ。厳島神社や周辺の博物館を見学し、夜は生徒を連れてお好み焼き屋に入
 った。2日目は高速バスでしまなみ海道を進み、大三島の大山祇神社を訪問。源義経の甲冑などを見た。夕刻、ホ
 テルに戻って生徒をリリースすると、いよいよ私のフリータイム。旧友との夕食の約束までまだ少し時間がある。早
 速機材を持ってバルブに繰り出した。八丁堀電停で白島線運用に就く元京都市電の1900型を狙う。だが、小型三
 脚は大三元ズームにはやはり役不足。VRを効かせて発数を稼ぎ、ようやく数枚、見られる写真が撮れたのだった。
  もう四半世紀以上の付き合いになる旧友は、間もなく2人目の子供が生まれるという。ほぼ時を同じくしてこの世
 に生を受けたのに、随分人生に差が開いてしまった。鉄に費やした青春に若干後悔の念を感じた夏の夜だった。





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