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459.小田急7000系LSE「はこね35号」 富水ストレート
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2018.02.07 小田急小田原線 富水-栢山 NikonD5 AFNikkor180㎜F2.8ED ISO200
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真に編成写真を志す人々はこだわる。徹底的にこだわる。天気から光線状態、ピント・アングルはもちろんのこと
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主役を目立たせるためにいかに背景を整理するか、とにかく画面の隅々にまで気を配る。当然三脚は必須。構図
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と水平をキープしたまま、ベストなタイミングでシャッターを切るなどというのは不可能に近い。見渡す限り障害物の
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ない不毛の大平原で、かつ列車が歩むような速度で来るならまだしも、建物と電柱をギリでかわしながら上下のバ
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ランスを維持して時速100km/h超でカッ飛んでくる被写体を切って落とすなどというのは、もはや神業である。残念
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ながら我々は神ではない。ゆえに、我々はハスキー様のお世話になるわけである。
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最近こだわりの場所として注目を集めたのが、小田急の富水ストレートだった。駅進入のすぐ手前、踏切から中
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望遠で構えると、直線から僅かに左カーブした先頭2両が絶妙に首を振る。バックには丹沢山系の稜線が連なり、
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シチュエーションも申し分ない。15時から16時台に下るLSEは、冬場最高の光線状態でやって来るのであった。
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が、ここに厄介な問題が一つ。ちょうど切り位置の背後に住宅地の電信柱が1本、妙な高さで生えている。これを
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隠すのが実に難しい。四角い顔の通勤電車ならいざ知らず、相手は低床構造に流線型のロマンスカーである。確
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実に極めるには、踏切外側ローアングルのピンポイントの立ち位置しかなかった。 しかし、この冬は行く度に先客
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がいた。あるときは手持ちお気楽鉄、あるときはなぜか前列でハイアングルの学生鉄。絶対バックの電柱云々など
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気にしないような人々が、ちゃっかり美味しい場所を占拠していた。やっとまずまずの場所を取れたのがこのとき。
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ベストよりやや目線が高いがどうにかなるレベル。夕方のシブい光線で「はこね35号」を迎え撃つことができた。
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