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456.哈密三道嶺 建設型 通勤列車噴火
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2018.01.04 哈密三道嶺 八二-坑口 NikonD5 AF-SNikkor50㎜F1.8G ISO2000
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現地5日目、勢いに乗る我々は、夜だけではなく日の出前の列車でも噴火を狙ってみようと考えた。ちょうど8時
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半頃に東剥離站から東礦の積込場に向けて職員輸送用の単機が下る。 その返却回送がちょうど薄明るくなりつ
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つある時間に定番カーブを通過するはずである。事前の仕込みをガイドの王国軍氏にお願いし、我々は懐中電灯
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の明かりを頼りにまだ暗い崖の突端に展開した。
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一番冷え込む時間帯であるうえに、何一つ天山颪を遮るもののない崖の上、体感気温は優に氷点下20度を下回
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る。フェイスマスクにダウンジャケット、足元をソレルで固めた宇宙飛行士張りの重装備でも、足踏みをしていないと
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落ち着かない。だが、寒さに負けて千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない。震える手で三脚をセットし、50㎜
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で構図を決める。高感度で列車を止めるか? 感度を上げずに流しで極めるか? 悩みどころではあるが、せっかく
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薄暮の中に遠景が見えてきた。ここは多少粒子が荒れても止める方でいくことにした。
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8時45分、遠くからドラフト音が響いてきた。目を凝らすと、確かに単機の建設型が白煙をたなびかせてこちらに
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向かっている。これか?近づくにつれて、時折煙突からオレンジの火の粉が舞い上がるのが見えた。これだ! 空
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シャッターを切って露出の最終確認。ISO20000で1/200sec f2.2。準備完了!やがて眼下のカーブに差し掛かかる
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と、カマは盛大な煙と共に連続噴火を見せつけながらゆっくりファインダーに現れた。 画面から消え去るまで無我
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夢中でシャッターを切る。即座にモニターをチェック。初日の夜のような“ナイアガラ”にはなっていなかったが、薄
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明るいブルーモーメントならではの白煙とドレインが美しく写り込んでいた。
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