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クで乗り付けるツーリング鉄はいないだろう。 デジの背面モニターを拡大してチェックすると、どうやら線路脇に落
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ちた石炭を拾って家の燃料の足しにしようとする地元民のようだった。さすがに彼らに鉄の常識を押し付けるのも
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無理というものである。さぁ、彼を構図から外すには…と考えて閃いた。奥の直線を300oタテで抜く。タテ構図なら
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線路脇のバイクはカットできるし、吹き上がる煙で画面上部が埋め尽くされ、迫力ある絵になること間違いなし!
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果たして、しばらく待つと遠方からドラフト音が響いてきた。擂り鉢状の露天鉱の底の部分を建設型が力一杯走っ
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てくる。周囲の崖に音が反響して、聞いているこちらの腹の底まで響くようなサウンド。列車はコーナーを回ってスト
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レートに差し掛かる。予想通り高々と白煙を吐き出しながらファインダーにフレームイン。複線非電化に石炭満載の
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ホキ。まるで本を通じて伝え聞いたかつての北海道のような光景が、21世紀も18年目の今目の前に広がった。
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