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451.哈密三道嶺 建設型 単回 北二礦カーブ
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2017.12.31 哈密三道嶺 北二礦-南 NikonD5 AF-SNikkor16-35㎜F4VR ISO200
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今年もまた来てしまった、西域の地、中華人民共和国は新疆ウイグル自治区哈密三道嶺。荒涼とした大地と凛と
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した空気、そして建設型蒸機の豪快な白煙は、被写体に飢えた私の心を捕えて離さなかったのである。 12月30日
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朝に羽田発。北京でツアー参加者が大集合してキックオフ大宴会を楽しみ、翌朝の飛行機で哈密に入った。
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昨年実績では、大晦日の運行は夕方まで。少しでも営業時間を短くし、恙なく2017年を終わらせるというリスク回
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避策らしい。というわけで、今や三道嶺の代名詞になっている夜の大噴火は、今日は見ることはできない。それで
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も、昼から運行の少ない北線に貨物が入るというので、我々は殺風景な中思い思いに三脚を立てて列車を待った。
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天山颪が吹きすさぶ中、いつ来るとも知れない列車を待つのは苦行以外の何物でもないが、今回のように大人
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数であればバカ話でもしていれば時はどんどん過ぎてゆく。 1時間くらいたった頃だろうか、遥か遠方に高々と白
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煙が上がった。長大な貨車を押してバック運転の建設型が歩むような速度で近づいてくる。呼吸をするかのように
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刻むブラスト、リズムを合わせるかのように吐き出す煙。線路際にローアングルで陣取った私は、16-35㎜のズー
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ムを思い切りワイド側にして呷り構図で列車を見送った。
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年内最後の列車となる返しは単機で来るとのこと。これを普通に編成撮りしても仕方ない。こうしてみるか!広角
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ズームのまま斜め後ろから見上げる画角でサイドギラリに狙いを定める。オレンジ光線になるにはまだ早いが、そ
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れでもこの角度なら西日を受けて光るロッドとキャブの窓が存在感を出してくれるはずである。間もなく北二礦を後
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にした年内最後の列車は、ゆっくりと我々の前を通り過ぎ、砂漠の中へと走り去って行った。
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