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朝一は酒匂川橋梁で待つも、海側の怪しい雲が太陽を遮りマンダ〜ラで撃沈。定番の渋沢5号踏切で迎えた返
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しも、雲の悪戯で絵に描いたような来る曇るに終わった。いかん、晴れベースなのに全く成果がないではないか!
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そんな不安定な空模様も、昼頃からようやく落ち着いてきた。喜び勇んでチェックメイトの山道へ。架線柱のビー
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ムの間隔が広くとれる上段に陣取った。9年前に撮った時にはペンタ400で影とビームが抜けた一瞬を切り取ると
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いう芸当をやってのけたが、さらに木々が伸びた今となってはさすがにそれをやる勇気はない。陽の当たりを見る
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に、14時台の後追いがベストと踏んで構図を練る。山の中腹から延びる枝木はなかなか手強く、全てかわすと500
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oでもダメ。×1.4テレコンを持ち出して、700o相当でアングルを決めた。
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日の低い時期とはいえ、太陽が西に傾き線路に正面から射し込むようになると、影のゾーンがきれいに抜けてき
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た。12時台のスジよりはるかに条件は良い。間もなく眼下に連接車独特のジョイント音が響き、色づく山間部をバ
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ーミリオン・オレンジの顔が走り去って行った。手応えあり!これに気をよくして色気が出た。15時過ぎの「はこね31
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号」はバリバリの光線になるのでは?事前に聞いた話では山陰で終了とのことだったが、にわかには信じられず、
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機材をそのままに30分ほど残留した。が、経験者の言には耳を傾けるものである。列車通過の5分前、どこからと
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もなく忍び寄った影は瞬く間にファインダーに入り込み、線路をすっぽり覆ってしまったのだった。「秋の日は釣瓶
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落とし」を実感した晩秋の1日であった。
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