撮影日記−新作公開−




















































NO. 447
DATE 01.23
447.小田急7000系LSE「はこね24号」 渋沢大俯瞰 
2017.11.26 小田急小田原線 渋沢−新松田 NikonF5 AF-INikkor500oF4VR×1.4 RVP100
  紅葉シーズンに入り、さてどこに行くかと思案する。かつては、やれ大糸だ、米坂だ、「ぐるり一周号」だと山岳路
 線に国鉄色のキハを追ったが、JR線上からキハ58・28も52も消え去った今となっては被写体はすぐには思い浮か
 ばない。そんな中、ふと閃いたのが、「新緑よければ紅葉もよし」の法則。4月末に萌える若葉を狙って出撃したロ
 マンスカーに再び照準を定めることにした。
  前週19日は、沿線を様子見するも色づきはイマイチ。午後からは雲も増え、早々に撤収することになった。仕切り
 直しのこの日、鉄界では「やまぐち号」のD51 200本番初牽引というビッグなネタがあった。本当は私も前夜の山口
 宇部便に乗り込みたかったが、結局仕事に追われて断念、課題のロマンスカーに対峙することになった。




















































NO. 447
DATE 01.23
 
  朝一は酒匂川橋梁で待つも、海側の怪しい雲が太陽を遮りマンダ〜ラで撃沈。定番の渋沢5号踏切で迎えた返
 しも、雲の悪戯で絵に描いたような来る曇るに終わった。いかん、晴れベースなのに全く成果がないではないか!
  そんな不安定な空模様も、昼頃からようやく落ち着いてきた。喜び勇んでチェックメイトの山道へ。架線柱のビー
 ムの間隔が広くとれる上段に陣取った。9年前に撮った時にはペンタ400で影とビームが抜けた一瞬を切り取ると
 いう芸当をやってのけたが、さらに木々が伸びた今となってはさすがにそれをやる勇気はない。陽の当たりを見る
 に、14時台の後追いがベストと踏んで構図を練る。山の中腹から延びる枝木はなかなか手強く、全てかわすと500
 oでもダメ。×1.4テレコンを持ち出して、700o相当でアングルを決めた。
  日の低い時期とはいえ、太陽が西に傾き線路に正面から射し込むようになると、影のゾーンがきれいに抜けてき
 た。12時台のスジよりはるかに条件は良い。間もなく眼下に連接車独特のジョイント音が響き、色づく山間部をバ
 ーミリオン・オレンジの顔が走り去って行った。手応えあり!これに気をよくして色気が出た。15時過ぎの「はこね31
 号」はバリバリの光線になるのでは?事前に聞いた話では山陰で終了とのことだったが、にわかには信じられず、
 機材をそのままに30分ほど残留した。が、経験者の言には耳を傾けるものである。列車通過の5分前、どこからと
 もなく忍び寄った影は瞬く間にファインダーに入り込み、線路をすっぽり覆ってしまったのだった。「秋の日は釣瓶
 落とし」を実感した晩秋の1日であった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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