撮影日記−新作公開−




















































NO. 446
DATE 01.14
446.キハ52・28 勝浦街道踏切
2017.11.05 いすみ鉄道 東総元−小谷松 PENTAX67 smcPENTAX400oF4ED RVP50(+1)
  文化の日に運転された陸羽東線の100周年記念列車。DE10のP.P.の本番は出撃を諦めたが、その分5日の日
 曜に東北本線を上って来る12系の返却回送に力を入れることにした。スジを聞くと、豊原−白坂の鉄橋で7時過ぎ
 とのこと。河原までは厳しいが、トラス橋くらいは陽が当たりそうである。 深紅のナナゴに青い12系の3連、90年代
 半ばまで東北エリアに残った普通客レを髣髴とさせる被写体に心が躍る。実はこの日はエアフォース・ワンが横田
 に降りるという飛行機マニア的に熱い話題もあったのだが、ホワイトハウスのイカれたtwitter番長のために貴重な
 鉄ネタを捨てるわけにはいかない。迷わず愛車で東北道を北上した。
  しかし…星空を眺めながらの深夜ドライブの果てに豊原まで来てみると、前日の予報はどこへやら。低い雲が空




















































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 一面を覆い、小雨までパラついてきた。「撤収!」少しでも日が出そうな南に転戦し、高久駅先端に陣取る。だが、
 これも気休め程度の移動にすぎなかった。空模様に変化はなく、未明のような露出のまま“幻の普通客レ”は我々
 の前を走り去ったのであった。
  悔しいので、そのまま東北道を一路南下し、赤羽の駅先端へ。黒磯でカマ替えしてPトップを先頭にした12系を、
 今度こそ青空の下迎撃…するはずだった。なのに不覚にもD5の測距ポイントの選択がマズかったか、動体予測
 が一瞬迷って切り位置を逃してしまった。さすがにD5にAF-Sゴーヨンでは言い訳はできない。私の腕が悪かった
 のである。そうでなければ控えに回されたF5の怨念か。いずれにせよ収穫ゼロに終わった心の傷は深く、自らを
 癒すため首都高からアクアライン経由で行きつけのいすみ鉄道に向かった。
  今日のポイントは、線路沿いの柿の木が気になっていた勝浦街道踏切。200o相当のタテアングルでキレイに構
 図がまとまるはずだ。ペンタ400と180oの単玉をつけたD5をハイアングルでセット。のんびり本でも読みながら待
 つうち踏切が鳴った。聞き慣れたエンジン音が響いてくる。ファインダー像を見つめながら、西日をコテコテに浴び
 た老兵キハ52を一発切りで仕留める。至福の一瞬。いつしか朝の悪夢は私の脳裏から消え去っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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