|
|
|
|
|
|
一面を覆い、小雨までパラついてきた。「撤収!」少しでも日が出そうな南に転戦し、高久駅先端に陣取る。だが、
|
|
これも気休め程度の移動にすぎなかった。空模様に変化はなく、未明のような露出のまま“幻の普通客レ”は我々
|
|
の前を走り去ったのであった。
|
|
悔しいので、そのまま東北道を一路南下し、赤羽の駅先端へ。黒磯でカマ替えしてPトップを先頭にした12系を、
|
|
今度こそ青空の下迎撃…するはずだった。なのに不覚にもD5の測距ポイントの選択がマズかったか、動体予測
|
|
が一瞬迷って切り位置を逃してしまった。さすがにD5にAF-Sゴーヨンでは言い訳はできない。私の腕が悪かった
|
|
のである。そうでなければ控えに回されたF5の怨念か。いずれにせよ収穫ゼロに終わった心の傷は深く、自らを
|
|
癒すため首都高からアクアライン経由で行きつけのいすみ鉄道に向かった。
|
|
今日のポイントは、線路沿いの柿の木が気になっていた勝浦街道踏切。200o相当のタテアングルでキレイに構
|
|
図がまとまるはずだ。ペンタ400と180oの単玉をつけたD5をハイアングルでセット。のんびり本でも読みながら待
|
|
つうち踏切が鳴った。聞き慣れたエンジン音が響いてくる。ファインダー像を見つめながら、西日をコテコテに浴び
|
|
た老兵キハ52を一発切りで仕留める。至福の一瞬。いつしか朝の悪夢は私の脳裏から消え去っていた。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|