撮影日記−新作公開−




















































NO. 442
DATE 12.05
442.キハ48・48 八森大俯瞰
2017.08.20 五能線 八森−東八森 NikonF5 AF-SNikkor300oF2.8ED×1.4 RVP100
  アメリカツアーから帰国してから約1週間、旅の疲れと時差ボケでしばらくは夏期講習の準備にも力が入らなかっ
 た。情けない…。こうなったら「鉄の疲れは鉄で癒せ」である。週末の晴れ予報を確認し、五能線に出撃を企てた。
  しかし、五能線は非常に相性がよろしくない。十数年前はタラコの運用と予報がシンクロして陸羽東線から転戦す
 るも、現地曇天で空振り。9年前の夏休みは「あけぼの」「日本海」と絡めて秋田・青森エリアに出撃したが、ちょうど
 お盆に限ってタラコが入場中。バリ晴れの夏空の下白キハだけがXだった。以後、少ないチャンスに賭けて現地を
 訪れる度、予報は外れ、晴れても視程は悪く、最高条件でも来る曇るにやられた。ひょっとして我が身には奥州藤
 原氏を滅ぼした源頼朝の血でも流れているのではなかろうか?今回はそんな運のなさを打破するため、へっぽこ




















































NO. 442
DATE 12.05
 
 軍団長にお誘いを掛けてみた。土曜に川霧狙いで只見に行くという軍団長は、晴れと休みとタラコが重なるならと
 転戦を決意され、定員2名でツアー催行となった。
  資金と時間効率の面から東京鍜治橋口発の夜行バスで秋田駅に乗り込む。へっぽこ軍団長は只見から一旦帰
 宅し朝一のJALで飛んで来るとのことで、一足先にレンタを借り出し秋田空港で合流。そのまま秋田道を飛ばして
 深浦を目指した。1発目は追良瀬のサイド俯瞰。昨夏は水平線がモヤっと眠いカットで妥協したが、今日は文句な
 しのクッキリ真一文字でX。そのまま深浦バカ停で追い抜き、2発目はガンガラ岩。これも前回より良い条件で極
 めることができた。
  そして、本日締めの1枚が前から虎視眈々と狙っていた八森の大俯瞰。6月に訪れたときに、例の如く予報ハズ
 レの不安定な空の下、アングル確認だけはしておいた。その先に視界が開けるとわかっていないと躊躇するような
 蔓草伸び放題の獣道を20分ほどで登りきる。肩で息をしながら機材をセット。今日こそイケるだろう!
  前走りの白いキハを押さえ、17時、いよいよ本命が現れる。遠くに2灯のライトが光り、徐々に近づく列車は田ん
 ぼの中の東八森駅に停車。僅かの休息の後、再びゆっくりと動き始める。 一面の田園地帯を入れ込んだ構図の
 中を、長い影を落として豆粒のようなタラコ色のディーゼルカーが走って来る。2台のカメラでシャッターを切りなが
 ら、私は満ち足りた気持ちでその姿を見送った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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