撮影日記−新作公開−




















































NO. 436
DATE 10.14
436.D&SNG486+客車 アニマス渓谷俯瞰
2017.08.10 D&SNG Rockwood−Tacoma PENTAX67 smcPENTAX75oF2.8AL RVP50(+1)
  バリ順光の編成撮りをカッチリ極めて、次の列車を渓谷沿いに狙いに行く。といっても、ここから僅か徒歩5分。す
 ぐに右手に深く刻まれたアニマス川の谷が見えてくる。 RM誌の見開き写真の立ち位置と思われる岩の上に三脚
 を立てた。 遮るものは何もなく、崖っぷちの数十メートル直下は轟音を立てて流れる渓谷である。 そこをナローの
 線路が約180度の半円を描くように急旋回。もはやNゲージのレイアウトを越えたプラレールのような線形である。
 「ワクワク」以外に心を形容する言葉が浮かばない。
  が、ふと気付いてしまった。もっと高い足場があることに!急カーブのイン側から谷の対岸をほぼアイレベルで撮
 るのも悪くないが、この驚愕のシチュエーションは俯瞰してこそ価値がある。行ってみよう!腹を括るが早いか、早




















































NO. 436
DATE 10.14
 
 速アウトカーブ側の岩の斜面にとりついた。
  ガレ場の急斜面とはいえ、登って登れなくはない。草木が鬱蒼と生い茂り万年ぬかるみっ放しの急斜面で鍛えら
 れたJapanese鉄ちゃんにとっては、この程度ならまだ序の口。ぐんぐん高度を稼ぐと、眼下には素晴らしい光景が
 広がった。ここ、ここで決まりである!ペンタ・デジともに標準ヨコ位置で構図を練った。
  しかし、海から離れているため乾燥した晴れベースの大陸中西部とはいえ、昼前後からはどこからともなく雲が
 湧き、時々アングルにイタズラをする。この日は、列車が来るたびに運悪くバックの山がマンダ〜ラ。 天地の広い
 67のフォーマットでは影をかわし切れず納得の結果とはならなかった。
  こうなったら意地で通うしかない。翌日も午後はこの俯瞰場所にやって来た。昨日に続き、初めは太陽周辺を筋
 斗雲が頻繁に通過していたが、時とともに雲は移動し、バックの山の稜線まできれいに陽が当たるようになってき
 た。 ならばより広角で勝負しよう。ペンタ75oのタテ構図で夏らしい雲も全て入れてセッティング。 間もなく歯切れ
 のよいブラスト音が響いてくると、今日3本目のデュランゴ行きが、ゆっくりと檜舞台に姿を現した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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