撮影日記−新作公開−




















































NO. 435
DATE 10.07
435.D&SNG481+客車 ロックウッド入線
2017.08.09 D&SNG Rockwood−Tacoma PENTAX67 smcPENTAX300oF4ED RVP50(+1)
  往路をひとしきり撮ってから終点のシルバートンへ。ロックウッドから先、終点近くまで線路に寄れる場所はない。
 ロッキー山中に分け入る国道550号、通称ミリオンダラーハイウェイをひたすら制限一杯のスピードでカッ飛ばす。
 標識には55とか60という数字が表示されるが、車の流れはそんな生ヌルいものではない。それもそのはず、アメリ
 カでは長さの単位はメートルではなくマイル・フィート表示、Limit60は日本的表記では制限96km/hなのである。後
 の車に煽られるように幾多の峠を越えて、かつて銀鉱山で賑わったシルバートンの街に辿り着いた。
  頑張って走ったお陰で一番列車すら追い抜いてしまったらしく、まだ汽車の姿はなかった。開拓時代の面影色濃
 い街中を散策し、線路に近いレストランで、サンドウィッチで腹ごしらえ。 間もなく、甲高い汽笛が聞こえ、列車が入




















































NO. 435
DATE 10.07
 
 線してきた。未舗装のままの道路に併用軌道のように敷かれた線路が突然途切れ、そこが終点。ホームはない。
 乗客たちは、下車後思い思いに機関車の前で、また機関士や機関助士と一緒に記念撮影を楽しんでいる。観光鉄
 道の一つの理想形がそこにあるような気がした。
  スナップ撮影を終えて、上り列車より一足先に返しのポイントに移動。行きの感じからすれば十分追い抜くことも
 可能だろうが、アングルも立ち位置も未踏であることを考えればロケハンの時間は多めにとるに越したことはない。
 再び急勾配の峠路を駆け抜けてロックウッド駅に舞い戻った。事前のリサーチでは、ここから少しシルバートン寄り
 にハイラインと呼ばれる渓谷沿いの名所があるとのこと。手ぶらで様子見に行くと、確かに浦安市にあるアメリカ領
 のアトラクション鉄道のような、断崖絶壁を行く圧巻の渓谷区間が続いていた。これはスゴイ!だが、列車は3発。
 慌てることはない。とりあえずの返し1発目は列車主体で撮るべく、ロックウッド入線を小高い丘から狙うことにした。
  駅近ポイントでこのまとまり具合!国内でポールがどうの、標識がどうのと言っているのがバカバカしくなるような
 ロケーションである。ペンタ300とD5に135oの2台体制でカメラをセットし、木陰で読書に勤しみながら待つこと1
 時間弱、遠方から歯切れのよいドラフト音が響いてきた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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