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402.SBB Re420重連 Venice Simplon-Orient-Express ヴァッセン上段
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2016.08.19 Gotthard Bahn Goschenen−Erstfeld NikonD5 AFNikkor50oF1.4 ISO200
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決戦は8月19日金曜日。月に約2度のペースで運転されるヴェニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスは、水曜
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にフランスに向かう北行きが、金曜日にイタリアに向かう南行きが運転される。2016年夏の運行では北行きはオー
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ストリアのブレンナー峠、南行きはここゴッタルド峠でアルプスを越えるという。今回はこれに照準を合わせて日程
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を決めた。天気予報は2日前から晴れに格上げ。いける、きっといけるはず!祈るような気持ちで当日を迎えた。
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前の晩から降っていた雨は未明には上がっていた。だが、谷には霧が立ち込め、雲とも靄ともつかない水蒸気が
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視界を遮っている。 大丈夫かなぁ…一抹の不安がよぎるが、ここまでくれば「朝霧は晴れ」という言葉を信じて腹を
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括るしかない。やがて期待通り、ホテルのレストランで朝食を摂るうち上空に青空が見え始めた。同行のK氏・みん
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☆みん氏と合流してお立ち台の丘を目指す。先客は1人、しかもやっぱり日本人であった(笑)。
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てっぺんで三脚を据えた時点で、上空に残るのは稜線付近を流れる薄雲1枚のみ。山影から太陽が顔を出せば
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鋭い光線がアングルを照らすのは間違いない。ヴァッセンの谷間に遅い朝日が差し込んだのは9時半を回った頃
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だった。日本の8月ならとっくに光線がカタくなっている時間だが、高緯度のヨーロッパではまだまだ斜光線が美し
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い。間もなくRe420牽引のIRが絶妙のライティングで通過した。X。そして…予想よりやや早く、下段に白い屋根も
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眩しい濃紺の客車が姿を現した。「オリエントだ!」 誰からともなく発せられた声に一同配置に就く。中段の大カー
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ブに堂々17両編成が弧を描き、程してトンネルから2灯のライトが飛び出した。赤と濃緑の混色重連が世界最高峰
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の豪華列車を従えてご登場。甲高いホイッスルに応えるように、力一杯の連写でその雄姿を切り取った。
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