撮影日記−新作公開−




















































NO. 399
DATE 10.23
399.SBB Re420InterRegio ジョルニコ3段ループ面タテ
2016.08.18 Gotthard Bahn Faido−Biasca NikonD5 AF-SNikkor70-200oF2.8VRU ISO200
  初日の夜は、現地で知り合った愛知のK氏&みん☆みん氏とホテルのレストランで反省会兼研究会。スイスワイ
 ンで祝杯を挙げるうちに意気投合し、翌日からK氏のレンタカーに同乗させていただけることになった。
  翌朝、目覚めるとヴァッセンは曇りベース。上空を低い雲が足早に流れている。南の方は青空だから時間を追っ
 て晴れてくるとも考えられるが、まずは安全策で確実な青空の下カット数を稼ぎたい。というわけで、K氏のご案内
 でアルプスの向こう、ティツィーノ州へと移動することに。町外れから高速に乗り、我らが車はゴッタルド山塊をぶち
 抜くトンネルに入った。
  アルプス北側の見所がヴァッセンなら、南側のハイライトがファイド−ビアスカの通称“ジョルニコ3段ループ”であ




















































NO. 399
DATE 10.23
 
 る。地図上では二巻きのループが隣接してメガネのような線形に見えるのだが、これを実際に現地で見ると、編成
 撮りの切り位置の上に中段・上段が重なる驚愕の光景となる。一巻きのループなら新疋田の俯瞰などでお馴染み
 だが、同じ列車を3度拝める撮影地はそうはない。まずは定番のヨコ構図でIRと貨物を頂いた。
  しかし、定番構図だとどうにもバックの高速道路が気になって仕方ない。ならば正面がちに寄ってみたらどうだろ
 う。10時を過ぎて正面にも陽が回り、最上段のアーチ橋も目立つようになってきた。“写真は引き算”の鉄則に従っ
 て、ブルトレの顔面撃ちをやるときのように線路に寄って三脚を立てる。近年とみに不寛容の精神が蔓延しつつあ
 るどこかの国と違って、すべては自己責任の下で自由である。長年の勘を頼りにギリギリの位置を攻めた。
  間もなく、赤いカマに牽かれた白い客車が上から下りて来た。ファインダーの中を左から右へ2度横切った列車は
 約5分の後に目の前の線路に登場。動態予測でピントをロックオンし、D5の高速連写で迎え撃った。誰もこうは撮
 らないジョルニコ3段ループ、如何だろうか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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