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いいのだろうか?逡巡しながらも、決断は早い方がいいと、春先にHISで格安航空券を叩いてもらった。スイス・エ
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アーの直行便で往復26万、これは無理。だが、キャセイの香港乗り継ぎだと14万。しかも打ち出された詳細を見る
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と、使用機材にB747の文字!10月で引退が予定されているキャセイジャンボに乗れるなら、それだけでも価値は
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あろう。気づけば夏のスイス行きは既定路線となっていた。
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8月14日、エメラルドグリーンの帯を纏ったジャンボの機上の人となる。窓側の席で沈みゆく夕日を眺めながらの
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機内食は、さながら空の「トワイライトエクスプレス」。深夜の香港でチューリヒ行きに乗り継ぎ、今度はトリプル7で
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飛ぶこと11時間、ようやく山と湖の国スイスの玄関口、チューリヒ国際空港に降り立った。そしてここからはアルファ
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ベットとウムラウトだらけの表示を頼りに、冒険まがいの鉄道の旅。チューリヒHB(中央駅)に出てICN(高速列車)
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〜IR(中距離普通客レ)を乗り継ぎ、エルストフェルト駅からポストバスで撮影地のヴァッセンに入った。都合25時間
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かけての現地入り。早速宿に荷物を預け、機材と三脚をもって定番のアングルに立った。
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有名ポイントだけあって、先客が数名。万国どこでも挨拶は重要だろうと声を掛ける。“Hello!”…すると、返って
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来たのは、「日本の方ですか?」という答えだった。常々日本の津々浦々の僻地で常連さんと遭遇する我々は、日
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本の狭さは重々承知しているはずだった。しかし、世界がこんなに狭かったとは!衝撃を受けたゴッタルド峠での1
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日目であった。
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