撮影日記−新作公開−




















































NO. 384
DATE 06.17
384.485系「春の会津ふるさと号」回送 越河サイド俯瞰
2016.05.08 東北本線 越河−白石 PENTAX67 smcPENTAX90oF2.8 RVP50(+1)
  今年のGWで最も注目されたのは、6月引退が発表された仙台485系の「春の会津ふるさと号」で間違いないだろ
 う。ブルトレもない、583系の弘前桜臨もない、芦野公園の桜ははや散り始め…とくれば当然の帰結である。だが、
 私はといえば、持ち帰りの仕事と不安定極まりない週間予報を睨めっこするうちに、近場のいすみに行っただけで
 連休が終了(泣)。詰んだ…が、いや、あるではないか、次の週末も485の運転が!しかも、出勤日の土曜は曇天で
 休みの日曜が晴れ予報。鉄仲間のSケン氏からお誘いが来た。よし、出撃決定!
  Sケン氏の車にお世話になって深夜の東北道を北上。300kmの道のりも喋りながらだとあっという間で、深夜に馬
 牛沼の畔の撮影地に着く。天候からして激パニックが予想されるため、暗いうちから現場に三脚を立てておいた。
  果たして、翌朝の俯瞰立ち位置は大変なことになっていた。通過2時間ほど前からみなさん総出でポジション調
 整。幸い和やかなムードでお互い譲り合い、山中のアスレチックは芸術的なまでの完成度を見せた。しかし、どこ
 にでも波に乗り遅れる人間というのはいるものである。通過が近くなってからやって来た丸腰の人物は、アングル
 難民と化し、無謀にもすぐ脇の杉の若木に登り始めた。本番直前、細い幹がヤツの体重を支え切れず大きくしな
 る。「あ〜…」断末魔の叫びとともに彼の姿が視界から消えてすぐ、田んぼに美しい影を映して485系が現れた。





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