撮影日記−新作公開−




















































NO. 381
DATE 05.27
381.いすみ鉄道キハ28・52 小谷松三本杉民家
2016.04.29 いすみ鉄道 小谷松−大多喜 PENTAX67 smcPENTAX75oF2.8AL RVP50(+1)
  上総東の後は追っ掛けで西畑で田んぼ水鏡で狙った。が、雨雲を一気に追いやった強い西風が水面を波立たせ
 結果は今一つ。次は貴重な看板なしニッパが先頭の上り列車である。撮る場所は小谷松−大多喜間の小谷松寄
 り。ここだけは基本東へ向かう列車が北西方向に頭を振る、夏場を中心に顔に日が当たる唯一のポイントである。
 しかも、鉄橋手前の築堤では庭先の杉の木が印象的な鄙びた民家がバックに入り、雰囲気は満点。午前の下見
 で田んぼに水が張られていることも確認済み。時間にそれほど余裕はない。直ちに現場に急行した。
  時季を問わず、この列車でバリ順なのはここだけなので何度か訪れてはいるが、理想の条件は今日が初めて。
 田んぼの水面反射をガッツリ入れて、広角で構図を作る。ペンタは75o、デジはマミヤ645の35o、それに記撮・ス
 ナップ用に携行しているフジのX100Sで動画もセット。間もなく、小谷松発車のタイフォンが響いた。踏切が鳴り始
 めるのを合図に動画をON。重々しいエンジン音とともに、民家の影から西日を浴びた急行色が現れる。風よ止ん
 でくれ!祈るような気持ちで、切り位置を通過する列車にシャッターを切る。デジのモニターをすぐさま確認。 そこ
 には、鏡写しの青空と民家の杉の木、それに鮮やかなツートンカラーが浮かび上がっていた。
  さぁ、この抜けの良さなら最後の1本も期待できそうだ。1日の〆に相応しい大俯瞰に向けてハンドルを握った。





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