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356.岩手開発鉄道DD56貨物 長安寺橋
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2015.08.20 岩手開発鉄道 長安寺−盛 PENTAX67 smcPENTAX90oF2.8 RVP50(+1)
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初日の夜は、日頃市の山奥、鷹生ダム湖畔の五葉温泉で汗を流し、沿線で適当にマルヨ。翌朝は眩しい日の出
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とともに起床して、日頃市駅界隈で撮影地を探した。が、1本目の列車通過を前に、朝日は西から迫って来た雲に
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遮られ、以後はすっかり曇り空。旅客時代の面影を残す駅舎で記撮だけして後はロケハンに充てることにした。
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とはいえ撮る人の少ない専用線である。 “らしい”山にアタックするも人の入った形跡は稀で、木々の抜けたポイ
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ントにはついに到達できなかった。仕方ない、帰るか!いや、その前に、せっかくここまで来たのだから被災地の様
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子を見に行こう。峠を越えれば陸前高田はすぐ近くである。 しかし、山を越えて被災地に入ると物見遊山的な気持
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ちは一気に吹っ飛んだ。根こそぎ津波に持っていかれてただただ殺風景な台地が広がる入り江の街を、土砂輸送
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用の巨大なベルトコンベアーが横切る。仮設のような道の駅に車を置いて海沿いに進むと、モニュメントと化した一
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本松が漁協の廃墟を背に静かに佇んでいた。震災から4年、どこかで見なければならないと分かっていながら目を
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背けていたものを、私はついに直視することになったのであった。
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午後から天気が回復してきたので、気を取り直して沿線に舞い戻った。場所は、昨日目をつけつつも手が回らな
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かった長安寺の板用橋。幾度も来る曇るを食らいながら、最後の1本でようやくXを頂戴することができた。
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