撮影日記−新作公開−




















































NO. 334
DATE 05.16
334.タイエリ渓谷鉄道「リミテッド号」 ダニーデン駅バルブ
2015.03.23 TAIERI GORGE RAILWAY Dunedin Station NikonD700 AF-SNikkor24-70oF2.8 ISO200
  3月下旬、日本で言えば春分の日頃の月曜に、ここダニーデンでも“Otago Holiday”と呼ばれる祝日がある。お陰
 様で我々も3連休。気になっていたタイエリ渓谷鉄道に乗車する機会を得た。
  元はダニーデンから山間部に分け入り、観光地クィーンズタウンに程近いクロムウェルまでを結ぶNZ国鉄の路
 線だった同鉄道。当時の土木技術の粋を集め、大規模な高架橋と10箇所のトンネルで渓谷を克服して19世紀末
 に完成、以来約100年にわたって農産物の輸送などに活躍してきた。 1990年に廃線となったが、ダニーデン市議
 会がミドルマーチまでの区間を買い取り、観光鉄道に転身させて今に至っている。
  連休2日目、クィーンズタウンからの帰り掛けにミドルマーチから「リミテッド号」に乗車した。 DD14風のDLの後
 にオハ31のような味のある客車や自転車などを預かる荷物車が連なる。モノクラス7連程度の団臨の如き日本の
 ブルトレを見慣れた目には、超豪華クルージングトレインのようにも見えてしまう。13時、駅前にパブが1軒残るだ
 けの寂れた山間の町ミドルマーチを後にした列車は、保津峡や武田尾も霞むような大渓谷をゆっくりと走り、約2時
 間半かけてダニーデンに戻って来た。今回は乗り鉄だけに終わったが、いつかこの絶景をバリ晴れの下大俯瞰で
 極めてみたいものである。異国の地で道なき道を直登することができるのか、かなり不安ではあるのだが…(汗)。
  翌連休最終日はド快晴。日没後、南半球まで来たのだし、南十字星を拝みに行こうと駅裏の倉庫街へ足を運ん
 だ。途中跨線橋から見ると、ライトアップされた駅に滞泊する渓谷鉄道の客車がいい雰囲気を醸し出している。か
 つて日本でも各地の拠点駅で見られたであろう光景。気づけば夜空ではなく、線路にカメラを向けていた(笑)。





撮影日記トップへ