撮影日記−新作公開−




















































NO. 320
DATE 01.20
320.伊豆急100系 伊豆稲取トンネル抜け
2014.12.21 伊豆急行 片瀬白田−伊豆稲取 NikonF5 AF-SNikkor300oF2.8ED RVP100
  2011年に開業50周年を記念して本線復帰を遂げた伊豆急の100系。だが、鳴り物入りの復活劇の割にはその後
 の運転機会はそう多くなく、最近は目にする機会もめっきり減っていた。が、この冬は「レトロ電車ぶらり旅」なる企
 画でちょくちょくその姿を拝めるらしい。185系のストライプ編成も増えていることだし、冬型で天候の安定する伊豆
 は美味しいスポットになるのではないか。運転初日の21日、さっそく現地に車を走らせた。
  だが、ツアーは出だしから躓く。伊豆高原11時09分発という時刻からしてそんなに急がなくてもよいのだが、東名
 の渋滞を考えて早めに出発し、行き掛けの駄賃に酒匂川でLSEを撮ることにした。しかし! 眩い朝日が河原を照
 らしたのも束の間、太陽周りに怪しい雲がまとわり始め、程なく露出は日の出前に逆戻り。気づけばバックにも魔




















































NO. 320
DATE 01.20
 
 の手は伸びて、10分ほど前までバリ見えだった富士山もすっぽり雲の中にお隠れあそばされてしまった。最悪の
 コンディションでLSEを見る鉄。これからの展開に一抹の不安を感じつつ、下道で伊豆半島を目指したのであった。
  熱海、網代と進んでも一向に雲は消える気配なく、早くも撤退のタイミングを計る状況に陥りかけたが、伊東まで
 来て様子が一変。普段は、冬型が強いと上越国境で分断された冷たい空気が太平洋上で再合流し、南関東がど
 ん曇りになりがちである。ところが、今日は南に進むほど空模様は安定してきた。 伊豆急線内でようやく気合がス
 イッチON!1発目は伊豆稲取止めなので、稲取以南のメジャーアングルはダメと見て、地図で見当を付けたトンネ
 ル飛び出しの顔面撃ちに狙いを定めた。実際に覗くと300oで構図がピタリ。F5とデジの2丁体制で列車を待つ。
 間もなく11時半になろうとする頃、急勾配のトンネル内を2灯のライトが駆け上がって来た。これだ!動態予測でピ
 ントはハワイアンブルーの車体にロックオン。カーブに首を傾けたところで両手のレリーズを一斉に押し込んだ。
  現像から上がったフィルムを見て思う。どっかで見たようなこの顔、京王5000系、小田急2600形〜5000形にそっく
 りではないか。製造年を調べると、いずれも1960年代の生まれ。 この全体の丸みとヘッドライト周りの処理が昭和
 30年代のテイストであるらしい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





撮影日記トップへ