撮影日記−新作公開−




















































NO. 306
DATE 10.15
306.いすみ鉄道キハ52 125 西大原の田んぼ
2014.08.20 いすみ鉄道 西大原−上総東 PENTAX67 smcPENTAX90oF2.8 RVP50(+1)
  この前日、私は職場で悶えていた。お盆期間中に出張が続いたので代休を2日もらったものの、夏期講習準備の
 ため自主的休日出勤。良い講義をするためにはこれも已む無しと腹を括って教科室に籠ったつもりだったが、空が
 あまりに青過ぎるではないか!何でこんな日に出勤しちゃったかなぁ…と自分を責めながらも、頑張って夕方まで
 にネタを仕込み、残るもう1日は迷わずいすみに向かったのだった。
  これまでの経験則から夏場のクリアー晴れは2日ともたないと思っていたが、翌日も朝から真っ青な空が広がっ
 た。今日の狙いは金色田んぼを行く単行のタラコ52。収穫の早い房総半島だが、お盆明けならギリギリで稲刈りに
 間に合うと踏んで、数年来の宿題を仕上げてしまおうという算段である。




















































NO. 306
DATE 10.15
 
  現地は予想通り首を垂れた稲穂が緑の畦と美しいコントラストを見せていた。1発目は月初めにも撮った小谷松
 の祠アングルで。同一アングルの田んぼ色違いを押さえてX。返しは久我原の築堤を上段から。田んぼ多めの構
 図でこれまたX。そのまま追い掛けると、大多喜と国吉の停で時間を稼ぎ西大原に先行できた。
  いつもは俯瞰で狙うこの付近だが、さすがに追っ掛けでは斜面に登る時間もない。たまには麓で田んぼにググッ
 と寄ってみよう。 朝から各所で遭遇するS氏に合わせるように、細い畦にローアングルでハスキーを立てた。 波打
 つ稲穂の海の背後には深緑の丘、さらに左には夏空にコントラストを描く白い雲。これぞ里山の夏の風景である。
 切り取り方は無数にあろうが、ここは広めが吉と読んでペンタ90タテで構図をセット。水平を出すとすぐに、蝉の合
 唱の合間を縫って峠を下る列車のタイフォンが聞こえてきた。
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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