撮影日記−新作公開−




















































NO. 299
DATE 08.10
299.ED79「はまなす」 第1外黒山踏切
2014.06.01 津軽海峡線 蟹田−中小国 NikonF5 AF-INikkor500oF4ED RVP100
  「北斗星」を撮った後は即行でターン。周りの鉄ちゃんたちも蜘蛛の子を散らすようにレンタカーに分乗していく。
 特に中小国(信)辺りで撮るであろう面々は、慌ただしく撤収して行った。彼らの後を追うように出発した私は、早朝
 三脚を置いておいた蟹田にほど近い踏切にまったり戻ってセッティング。7年越しの待ちに待ったチャンス、デジと
 銀塩、欲張って2台で「はまなす」を迎え撃とう!
  最後の夜行急行として昨今人気の「はまなす」だけに、朝日を浴びたナックの雄姿を押さえる海峡線内のポイント
 も数多い。夏至前後限定の蟹田以北でいえば、最もメジャーな中小国信号場のストレートや、中小国−蟹田間の築
 堤を中望遠でヨコがちに撮る田んぼなど。ただ、これらのポイントは背後の空がスッコ抜けになってしまうのが玉に




















































NO. 299
DATE 08.10
 
 瑕。きれいな青空が広がっていれば問題はないのだが、何を隠そうここは天下の朝霧の名所津軽半島である。辛
 うじて日は射してもバックが真っ白というリスクも往々にしてあるわけで、そうするとバックには山か何かが欲しくな
 る。そんな希望にピッタリなのが、ここ第一外黒山踏切である。今日は霧こそ出ていないものの、日の出とともに上
 空に怪しい雲が蠢き始めた。やっぱり撮るならここだねぇ!
  5時過ぎ、前走りの貨物が現われる。フルコンテナの長大編成を従えてEHが顔面をギラギラ輝かせて迫ってくる
 様は迫力満点!アングル調整とAF動作の確認もバッチリ済ませて、後は本番を待つばかりである。ところが!遠
 方からジョイント音が聞こえてくる頃になって太陽が濃い目の雲にかぶられ始めた。オイオイオイ…!レリーズ2本
 を握りながら、背中に嫌な汗が流れるのを感じる。目の前の踏切も鳴り、ついにストレートの奥に赤いカマが見えて
 きた。頼む〜!!
  すると、雲の一番厚い部分を抜けたのか、徐々に陽射しが回復してきた。 さぁどうしよう、絞りは開ける?そのま
 ま?普段であれば、最高露出以外はどうせやり直しになるのだからと強気の姿勢を崩さないところだが、何せ敵は
 本州最難関である。悩んだ末に半段開けで覚悟を決めた。さぁ! 動体予測でピントを拾い、鈍い朝日に顔がギラ
 ついたところでレリーズオン!ま、補欠みたいなものだが、どうにか「はまなす」大学の合格が認められた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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