撮影日記−新作公開−




















































NO. 296
DATE 07.19
296.いすみ鉄道キハ28・52“夜行列車” 佃踏切
2014.05.18 いすみ鉄道 西大原−上総東 NikonF5 AF-INikkor500oF4ED RVP100
  桜と絡める被写体を求めてネット上を巡回していた春先のある日、いすみ鉄道の公式サイトに夜行列車の情報
 が掲載された。全国各地に普通夜行列車が残っていた頃の風情を、終夜運転するキハに乗り鉄して味わってもら
 おうという企画らしい。我々撮影派としてはバルブ撮影が真っ先に頭に浮かぶが、恐らく撮影は乗客優先になるだ
 ろう。光源も大してあるとは思えない。狙い通りのカットを得られるかはかなり微妙なところである。ところが、最後
 の大原往復の時刻を見て、脳内には眩いばかりの光を浴びた急行色の神々しい姿が鮮明に描き出された。大原
 着5時20分頃!これは、盛岡でも米坂でも拝めなかった日の出直後のエロ光線でキハ28を仕留めることができる
 のではないか?幸い予報は晴れの一点張り。まずは土曜の朝からいつもの急行スジを追った。




















































NO. 296
DATE 07.19
 
  土曜は朝こそ青空が広がったが、日中南からの湿った空気によって雲が湧き、大多喜以西の山岳区間で苦戦す
 るというありがちなパターン。だが、夕方にかけて空はぐんぐん澄んできた。最後の大多喜行きはboss氏・どすこい
 氏と真一文字の水平線をバックに大俯瞰で極めた。X!
  これに気をよくして夜の部に突入。 手始めに回送を国吉でバルブし、後は適当に撮影したり大多喜駅で夜泣き
 ラーメンをすすったりしながら“キハの走る夜”を楽しむ。といっても、さすがに徹夜では体がもたない。2時過ぎに
 は国吉駅前に車を停めて仮マルヨ。しばしの休息をとって翌朝に備えた。
  4時半のアラームで目が覚める。白みつつある東の空を眺めながら西大原へ。狙いは「ここしかない!」とずっと
 目をつけていた佃踏切である。着けば案の定、boss氏、それにSケン氏と同行のらるご氏らがセッティングを始めて
 いた。間もなく、雲一つない東の空から金色のお天道様が姿を現し二条の鉄路を艶やかに照らし出す。だが不思
 議なことに、パニックを警戒していた割に正面がちのアングルに陣取っているのは我々のみ。他に誰も来ないうち
 に踏切が鳴った。え、こんなにオイシイ条件のオイシイ被写体、うちらだけで独占していいんですか〜? 最近どこ
 に行っても大混雑の撮影地に辟易していたが、久しぶりに“知る人ぞ知る”的プレミアム感を味わうことができた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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