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やれということか。早々に三つ峠のカーブに到着し、まったり構えることにした。
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目を付けておいたのは、前回の富士山バックから数百メートル大月寄りのカーブ。外側から300oクラスでブチ抜
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けば3両目はきれいにフレームアウト、方角的にも東に頭を振ることから、正面まで日が回るはずである。 前走り
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の205系崩れの通勤電車でフレーミングを確認していざ本番! 踏切が鳴り、車輪を軋ませながら精悍な顔つきの
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展望車がゆっくりとファインダーに現れた。
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ところで、この“パノアル”が登場した1980年代末というのは、日本の工業デザイン史における白眉の時代だった
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のではないかと思う。鉄道車両でいえば、これと同系統のスタイルを持つ「オランダ村特急」キハ183-1000や新潟
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支社の“シルフィード”、カメラでいえばキヤノンT90、自動車業界では日産のS13シルビアやR32スカイラインが思
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い浮かぶ。とにかくあの頃のメカはカッコよかった。 バブル景気で金が溢れていた時代だったから…と言ってしま
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えば身も蓋もないけれど、翻って昨今の貧弱デザインの列車や車が行き来する様を見るにつけ、 自分の幼少の
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頃にあらためて憧憬を抱いてしまう今日この頃である。
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