撮影日記−新作公開−




















































NO. 276
DATE 02.08
276.ひたちなか海浜鉄道キハ205 溜池踏切
2013.12.14 ひたちなか海浜鉄道 中根−金上 NikonF5 AF-INikkor500oF4ED RVP100
  紅葉も終わりすっかり葉も落ちた。気づけば今年ももう師走。終日ベッタリの光線状態は素晴らしいが、とにかく
 周囲は殺風景、雪国まで遠征する以外はドアップの他に撮りようがない。 仕事に忙殺されて遠征する気力も体力
 も残っていなかったこの日、近場でアップ撮りができる所をリサーチした結果、我が脳内羅針盤の針は、キハ2004
 が運用に入るというひたちなか海浜鉄道を指した。
  とりあえず目指したのは中根付近。というより、定番ポイントはほとんどが中根−金上に集中しているので、手堅
 く狙うならここしかない。未明に出発して約1時間半、眩い朝日が差し込むのを横目にひたちなかICを降りた。時刻
 表によると、ぼちぼち列車が1本通るはず。定番アングルには間に合わないため、とりあえず中根駅付近に三脚を




















































NO. 276
DATE 02.08
 
 立てる。でもま、どうせ後追いだし新型キハだし、正直どうでもいいや…と油断していたら、踏切の音とともに現れ
 たのは一般色のキハ205だった。
  「運用差し替えか!」 俄然やる気がヒートアップ。次なる目標、金上寄りの溜池踏切に急ぐ。震災前はその名の
 通り小さな溜池が線路脇にあったこのポイント、地震で築堤が崩れた際に溜池の水が流失し、現在は埋め立てら
 れて更地になっていた。同時に、視界を遮っていた灌木も押し流されて、新たにおあつらえ向きのド望遠ブチ抜き
 スポットが出現。ここから、まずは先程のツートンの返しをゴーヨンで狙い撃つ。冬枯れ模様とはいえ、所々に残る
 褐色の木の葉がまだ晩秋の趣を残しているのもまたをかし。
  間もなく踏切が鳴った。単調なジョイントのリズムを刻みつつ、ファインダーに見慣れた顔が現れる。あとは動体
 予測を利かせて力一杯連写するばかり。が、ヤツの顔には何やら妙な看板が付いているのに気が付いた(汗)。よ
 く目を凝らすと湊線100周年とある。いつもならキハの看板は忌避する私だが、う〜ん、これはばかりは仕方ないか
 なぁ…。ま、切らないという選択肢はない。切り位置まで引きつけて、残っていたフィルムを全て使い切った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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