撮影日記−新作公開−




















































NO. 271
DATE 12.29
271.クモヤ743落ち葉掃き 庭坂大築堤
2013.11.16 奥羽本線 庭坂−赤岩 PENTAX67 smcPENTAX165oF2.8 RVP50(+1)
  11月半ばになってようやく休日出勤なしの週末を迎えることができた。さて、行先はどうしよう? 先週の吾妻の感
 じからすると、紅葉は南東北から北関東が旬とみた。●ヤ情誌と睨めっこして選んだのが、「あいづライナー」の485
 系代走。 ついでに足を延ばせば、RM誌で話題になっている板谷峠の落ち葉掃きクモヤも掛け持ちできそうだ。金
 曜深夜に寝袋・風呂道具まで積み込むマルヨ仕様で出発した。
  メジャーポイントの庭坂の大カーブに着いたのが6時頃。福島市内は霧に覆われていたが、標高の高いこの辺り
 まで来ると澄んだ青空にうっすら冠雪した吾妻小富士がクッキリと抜けていた。6時半に上り列車が峠を下る。 築
 堤見上げで横がちに吾妻小富士を入れるのが定番の構図。が、どう見ても線路には日が当たりそうもない。 案の




















































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 定、背景以外にはコントラストの付かぬまま、小豆色のクモヤが転がるように山を下りて行った。
  こうなると必然的に返しが本命の一本勝負。庭坂10分停で即折り返しなので、線路際の立ち位置には俄かに三
 脚のジャングルジムが組まれ、皆臨戦態勢に入る。ピントを合わせているとレール面に朝日が射し込んだ。よしよ
 し。バラストにうっすら浮かぶビームの影をかわして切り位置を決定。で、アングルはタテ?ヨコ?正直どちらも捨て
 がたい。咄嗟の判断で、正方形に近い67はタテ、デジはヨコで雲台に固定する。と、もう大築堤にはクモヤが姿を
 現していた。ただし、進む速度は歩くようにゆっくり。路面に蒸気を吹き付けながら、一歩一歩踏みしめるように急
 勾配を登って来る。朝日を浴びて光る車体に思わず絞りを僅かに絞り、板谷の古武士を迎え撃った。
  久しぶりの日の出直後の撮影で、さすがに露出に一抹の不安を覚えた。その場でモニタリングできるデジは外さ
 ないが、いかんせんフィルムは…。1週間後、ラボから上がったベルビアには、ローキーのトーンの中に渋く光るク
 モヤの勇姿があった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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