撮影日記−新作公開−




















































NO. 26
DATE 07.19
26.キハ58・28「あさひ」 第4荒川橋梁
2008.06.28 米坂線 小国−越後金丸 NikonF5 AF-SNikkor300oF2.8ED RVP100
  5月に米坂を訪問した時点で、すでにこの列車の運転があることは耳にしていた。キハ58・28 急行「あさひ」。70
 年代末期の生まれで、西日本出身の両親を持つ私にとって、東北ローカルを縦横無尽に駆け巡っていたキハ急行
 は正直馴染みが薄いといえば薄い。四国のようにカッコいいヘッドマークが付くわけでもないから、ネタ的派手さに
 もやや欠ける。しかも運転日は梅雨シーズン真っ只中。う〜ん…。ハッキリ言ってあまりヤル気は湧かなかった。
  が、金曜夕方の天気予報と気象サイトの雲画像から勝利が見えてくるや、仲間内では緊急出動態勢を呼びかけ
 るメールが頻繁に飛び交う。仕事の合間に携帯を見れば、チバラギ氏から「2時にヨロシク」との召集状。行こう!
  本命第1弾の米沢行き「あさひ」は昼近いスジ。6月下旬のこの時期ではとても見られた光線状態ではない。ここ




















































NO. 26
DATE 07.19
 
 はアップ撮りを捨て、明沢の俯瞰で勝負した。天気は峠路だけあって雲が多く、時折巨大なゲリラ雲に絶景がマダ
 ラに染め上げられる。それでもその場に集結したおよそ30名の晴れ運を持つ猛者たちの願いが通じ、列車通過5
 分前には露出は回復。キハのタイフォンが山峡に響き、初戦の白星は確定…と思われたその瞬間、銀のビッツに
 乗ったテロリストが突如アングルに闖入!一同の絶叫もどこ吹く風、鉄界のビン=ラディンは我らがアングルの中
 でカブリツキ、それにケツ撃ちまでかまして堂々と走り去って行ったのだった…。
  仕方ない、今日のメインターゲットはこれからである。返しの「あさひ」を先月目をつけておいた赤芝峡の第4荒川
 橋梁の飛び出しで狙い撃つ。通過時刻は16時前。いい光線が正面に差し込めば、行き先表示のワンポイント、急
 行幕がカッコよく映えるはずである。さぁ来い!が、15時半を回った頃から怪しい薄雲が広がり始めて露出は徐々
 に低下。我々の期待は見事に裏切られ、絞り1段開けでキハ急行をファインダーに迎えることとなった。ガックリ…。
  ところが不思議なもので、先日ラボで上がりを確認すると、思ったほど敗北感漂う写真にはなっていなかった。じ
 ゃあいいか、出しちまえ!我々を含めて3人しか捉えていなかった58・28急行の勇姿をここにお見せしたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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