撮影日記−新作公開−




















































NO. 238
DATE 04.05
238.大井川鐡道C56 44「かわね路2号」 抜里駅先端
2013.02.17 大井川鐡道 抜里駅 NikonD800 AF-INikkor500oF4ED×1.7 ISO200
  阿田和の海バック俯瞰でまさかの逆転負けを喫しショックをひきずった我々は、熊野市で温泉に浸かり、回転寿
 司でささやかに打ち上げて道の駅で早々にマルヨ。夜空にくっきり浮かぶ月にリベンジを誓いつつ眠りに就いた。
  翌朝は未明からロケハンに出る。尾鷲−熊野市間の国道から外れた区間で海を絡められないかと吟味するが、
 これがなかなか難しい。大泊から九鬼まで往復し、新鹿で海を手前に入れるアングルに落ち着いた。が、その頃か
 ら上空に薄い雲が広がり始め、見る間にコントラストが消えてゆく…。もう風景重視はアウト。次善の策で、薄日で
 も射せばバリ順になる新鹿中学校跡のカーブに移動する。露出は薄皮1枚カブりまで回復した。 さぁ、早く来い!
 待ち受ける我々の目に、遠方のコンクリ橋を渡るDDの姿が飛び込んできた。しかし! 登場したのは何と更新機。




















































NO. 238
DATE 04.05
 
 昨夜段階の予測では今日は2日連続で原色機のはずだったが、直前で差替えがあったらしい。居合わせたマニア
 な人々は「825号機は赤プレだから更新機でもX♪」 などと満面の笑みを浮かべているが、私に言わせればDDに
 は2種類しかない。原色かそうでないかだ。更新ガマにXもヘチマもあったものではない。
  午前9時、実に後味悪くこのツアーは終戦となるはずだった。関西-D.W先輩と別れ、曇り空の下ひたすら42号を
 北上し、大内山から一路高速を飛ばす。上手くいけば夕方には帰宅できるはずだ。ところが、どうも天気が悪化した
 のは南の方だけのようだった。伊勢湾岸道に入る頃には上空はスッキリ青く抜けてきた。いや〜勿体ない! 勿体
 ないけど後の祭り、後の祭り…。自らに言い聞かせながらハンドルを握る…のももう限界だった。あまりにも悩まし
 い晴れっぷりに、ついに新東名を島田金谷ICで降りる。えぇい、電車でも何でもいいから大井川で撮影じゃ!
  ナビを見ながら沿線を流し、茶畑広がる抜里の駅にやってきた。無人のホームに上がると、おあつらえ向きのス
 トレートが伸びている。駅舎の時刻表によると、間もなく笹間渡をSLが発車する時間。 どうせバック運転だろうが、
 ダメ元で構えるか。デジに500o×1.7テレコンの組み合わせでファインダーを覗くと、山間にこだます汽笛とともに、
 正面向きのC56が現れた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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