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232.EF64-1000鹿島貨物77レ 北浦橋梁
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2013.01.19 鹿島線 鹿島神宮−延方 PENTAX67 smcPENTAX75oF2.8AL RVP50(+1)
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紫のグラデーションに染まる東の空から、さながら鏡の如く長大な鉄橋を映す湖面に一筋の光が差し込んだ。モ
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ノトーンだった世界は瞬く間に黄金色に姿を変えてゆく。鹿島線のハイライト、延方の鉄橋は、今まさに日の出のド
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ラマを迎えようとしていた。あと数分で、この絶妙な光線の下、原色ロクヨン牽引の77レが現れるはずである。
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今日は夕方から出張があって遠征は不可。ならば先週に引き続き鹿島貨物でも…と運用を探ると、何と豪華国
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鉄色ガマ3往復!この時期なら朝の北浦橋梁が解禁直後、日中の貨物も低く柔らかい光線に照らされる。撮りた
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かったアングルを一網打尽にできる絶好のチャンスがやって来たのだった。
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ここまできれいな水鏡は珍しいので、67は75oで橋梁全景と湖面をガッツリ入れる。デジも同様に35o相当で。
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広角特有の黒々とした濃い空の色にも期待したい。間もなく、遥か遠方から青いカマが近付いてきた。鉄橋を渡る
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轟音が静寂を破る。一番手前の橋脚を過ぎたところで、かじかむ両手の指先に力を込めた。
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まずは解答速報のデジ画像を確認。X!あとはブローニーの現像を楽しみに待つばかりである。デジ画像は翌
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日には早速現像・色調整してプリントした。だが、1週間後、DPEで受け取った67のフィルムを見て驚いた。色の
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深みもコントラストもベルビアはさらにその上を行っていた…。やはり、私はまだ魂を売ってはいけないようである。
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