撮影日記−新作公開−




















































NO. 200
DATE 06.30
200.115系 不動大橋グランドマスター風俯瞰
2012.05.13 吾妻線 川原湯温泉−長野原草津口 PENTAX67 smcPENTAX165oF2.8 RVP50(+1)
  毎年のように続く廃止・廃車・廃線ラッシュのせいで、 一昔前なら見向きもされなかったような車両や路線に注目
 が集まることが多くなった。そんな中、最近仲間内で赤マル急上昇中なのが115系である。
  思えば、平坦線区向けの相方113系はすでに絶滅寸前。さらに東海道スジの211系完全撤退により、中央東線や
 上越・新潟地区の牙城にいよいよメスが入るのでは…なんていう憶測も耳に入り始めて久しい。湘南色・スカ色とい
 う伝統の国鉄カラーを纏った彼らも、電化ローカル線の輸送を支え続けてもう40年。国鉄キハが落ちるところまで落
 ちた今、新たな“萌え”対象として狙ってみてもいいのではないか。
  というわけで、関東エリアのみ晴れ予報が出ていたこの日は、神保原でブルトレを撮ってから吾妻線に向かった。




















































NO. 200
DATE 06.30
 
 115系の去就のみならず、同線は八ツ場ダムの工事のため線路の付け替えが予定されている。 ダム自体は建設
 の是非をめぐり方針が二転三転したが、それに伴う新線の建設はすでにかなり進んでおり、風光明媚な旧線が消
 えるのは確実のようである。ならば、数年後に俄か鉄が殺到するのは火を見るより明らか。Xを撮るなら、行動は
 少しでも早い方がよい。水没区間のハイライト、不動大橋に三脚を据えた。
  2011年4月に完成したばかりの不動大橋は、ダム湖の両岸を結ぶことになる全長590m、高さ86mのコンクリ橋
 である。ダム建設の産物であるこの橋が、皮肉なことに吾妻線の水没区間を見下ろす絶好の俯瞰ポイントとなっ
 た。確かにアングルは素晴らしいが、心中複雑な思いが交錯するのは否めない。それでも 「今しか撮れない情景
 を記録するのも鉄の務め」 と割り切って、山間にチラリと見えるアーチ橋を狙う。どこか岩泉線のグランドマスター
 俯瞰を思わせるアングル。10時過ぎ、やや日は高くなってしまったが、萌える新緑の中をやって来た湘南色にシャ
 ッターを切った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





撮影日記トップへ