撮影日記−新作公開−




















































NO. 197
DATE 06.09
197.183系「こうのとり15号」 黒井城址大俯瞰
2012.04.28 福知山線 黒井−市島 PENTAX67 smcPENTAX300oF4ED RVP50(+1)
  この日は、とにかく春とは思えないほど空気の抜けがよかった。ここ数年の黄砂の襲来に悩まされてきたG.W.が
 嘘のようである。というわけで、午前中を黒井−石生のストレートと柏原の田んぼ水鏡で過ごした我々は、昼から気
 になっていた大俯瞰を目指すことにした。
  見下ろすポイントは、黒井−市島の定番直線を真横から。どうも山頂の城跡から撮るらしいという断片的情報だ
 けでアタリをつけてロケハンすると、黒井の町外れに登り口を発見した。 連休中ということもあり、時おり観光客が
 降りてくる。聞くと頂上までは30分ほど。初老の夫婦は「まぁ、ちょっとしたハイキングくらいのもんやで」と軽く言う。
 一応アングル内の田んぼに水が入っているかどうかだけ現地確認し、さっそく荷物をまとめてアタックした。




















































NO. 197
DATE 06.09
 
  ところが、いざ登り始めると、これが「ちょっとしたハイキング」どころではない。なにせこちらは初アングルゆえ、
 レンズもわからずフル装備。関西−D.W先輩は三脚2本にサンニッパ・ゴーヨン・ペンタ400、私はプロ4にサンニッ
 パとペンタフルセット、総重量およそ30sである。そりゃあ手ぶらのおっちゃんにはハイキングでも、我々には苦行
 の登山になるわけである。途中休憩を入れながら小1時間、汗だくになってようやくてっぺんに辿り着いた。
  だが、上からの眺めは、それまでの苦労を吹っ飛ばして余りあるものだった。一面鏡を敷き詰めたかのように水
 を張った田んぼが広がる中を、一直線に線路が伸びる。背後には淡い緑に彩られた丹波の山並みが幾重にも続
 く。気分は壮快! これぞ大俯瞰の醍醐味である。しばらくして、仕事を終えてスクランブル発進してきたコサカミ氏
 も現地に登場。 15時台の「こうのとり16号」から17時半の「22号」まで、レンズを変え構図を変えながら思い思いに
 シャッターを切る。久しぶりに大満足の1日。下山後、近くの国領温泉で汗を流し、柏原の中華料理屋で勝利の祝
 杯を上げたのだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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