撮影日記−新作公開−




















































NO. 154
DATE 07.27
154.キハ30夜のタブレット交換 横田駅
2011.06.19 久留里線 横田駅 NikonD700 AF-SNikkor70-200oF2.8VRU ISO4000
  例年6〜7月は、運任せのブルトレ遠征に賭ける以外はロクに鉄にも行かず東京でウダウダ。週末になると、い
 つもの仲間と「夏の遠征計画」をダシに都内で飲むのが恒例となっている。いけませんなぁ、そんなんじゃあ!たま
 には紫陽花咲くしっとりした情景を狙いに小湊や箱根登山あたりに出掛けて、雨の季節なりのXを撮らなければ!
 そう自分を鼓舞しながら臨んだ今年の梅雨だったが、やたらとシーズン・インが早く晴れに恵まれなかった割には、
 大して雨が降るでもなく、土日はただの曇りばかりで目論見は見事に外れてしまった。
  そこで考えたのが久留里の夜タブレットだった。夜の帳が下りてしまえば晴れも曇りも関係ない。実は1月にも何
 度か撮りに行っていたのだが、如何せん冬服の黒ジャケットでは主役の駅員氏が夜闇に紛れて絵的にイマイチ。




















































NO. 154
DATE 07.27
 
 こうなったら夏の白Yシャツ姿で一発極めるしかないかと機会をうかがっていたのだった。
  ターゲットは日曜夕方からの増結運用。この上総亀山方には100%キハ30が入る。ロッテ戦のデーゲーム中継を
 見てからゆっくり準備して、「あ、安部礼司」を聴きながら館山道を南下する。家を出てから1時間足らず、木更津北
 ICを降りれば、目指す横田駅はすぐそこである。まずは1本前の列車で予行演習。駅員氏の動きをおさらいして構
 図を考える。そして、日もとっぷり暮れた19時49分の久留里行きが今日一番のお目当てである。
  帰宅時間帯は下りが優先。一足早く向かいのホームに木更津行きが入線し、しばしの後にキハ30がやって来る。
 受けと渡しが同時なので勝負は一瞬。列車が止まると同時にアングルを整え、露出を確認。数名の客が構内踏切
 に消えると、すぐにキャリアを肩に掛けた駅員氏が現れた。儀式は刹那に終わる。本当に偶然の産物ではあるが
 カンテラの光が手元を照らし、まるでレンブラントの絵画の如く、主役を夜の闇に浮かび上がらせた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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