撮影日記−新作公開−




















































NO. 142
DATE 04.19
142.DD51重連臨貨 川吉Sカーブ
2011.04.06 磐越西線 山都−喜多方 PENTAX67 smcPENTAX400oF4ED RVP50(+1)
  東日本大震災から2週間、首都圏はだいぶ平静を取り戻しつつあったものの、肝心の東北地方では工場が被災
 したり東北本線・常磐線が不通となったりしたために深刻な物資不足が続いていた。特に、朝晩を中心に厳しい冷
 え込みが続く中で灯油が足りずにストーブが使えないとか、物資を輸送しようにもガソリンが底を尽きてトラック輸
 送が機能しないなど、燃料の窮乏は大きな問題であった。
  これを打開するため、3月26日の磐越西線復旧を機に、荷主とJR東日本・貨物が全面協力して根岸から日本海
 側を回り、新津から郡山に向かう燃料輸送の貨物列車が運行を開始した。注目の磐越西線内で牽引の任に当たる
 のは、この臨時貨物のために愛知・吹田・門司の各区から結集した総勢8両のDD51たち(後に故障した835号機に
 代わって鷲別から1184号機が加わりのべ9両に)。 岡見貨物の長期運休や城東貨物線のEL化によって活躍の場
 を失いつつあった老兵が危機に際して続々と集まってくる姿に、我々は胸を熱くさせずにはいられなかった。
  それから3週間、途中835号機のリタイアという不幸はあったが、デーデーの重連は阿賀野川の渓谷にエグゾー
 ストを響かせて、磐梯山麓の急勾配にエンジンを高鳴らせて、日々被災地に燃料を送り続けた。鉄道は単に人や
 荷物を運ぶだけではない。鉄道は、人から人への想いも運ぶ。復興の願いよ届け!さぁ、たちあがろう東北!





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