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131.樺南森林鉄路C2型 樺南機務段
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2010.12.28 樺南森林鉄路 樺南機務段 NikonD700 AF-SNikkor70-200oF2.8VRU ISO200
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この年末年始は中国で迎えることになった。毎年恒例の宗谷ラッセルツアーが、リーダーエヌ脇氏多忙のためト
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ケ。となると国内では他に合宿してまで撮りたい被写体もなく、策に窮した末に渡航を予定していたJ-Bird氏・関西
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−D.W先輩にお願いして同行させていただくことにしたのである。 行き先は、ロシアとの国境に近い黒竜江省の樺
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南(ホァナン)森林鉄路。C2型と呼ばれるナロー蒸機が石炭輸送に活躍する森林鉄道である。 事前に聞いた話で
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は、ハイライトの峠越え区間を撮るために馬ゾリで山中に分け入り、人里離れた立新站(駅)でマルヨ。 布団と暖房
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はあるらしいが、付近には電気も通っておらず、風呂はもちろんなし。連日氷点下20度を下回る酷寒の峠に籠りつ
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つ、それでも猛烈に立ち上る美しき煙の競演に息を飲む…そんなワイルドな撮影行になるはずであった。
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クリスマスの昼下がりに北京空港で集合した我々は、国内線に乗り換えて哈爾浜(ハルピン)に飛び、夕刻、ガイ
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ドの王国軍氏と合流。だが、樺南の地は遠く、ここからさらに夜行列車で一晩の旅となる。駅前の食堂で夕食を済
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ませ、ビール片手に軟臥のコンパートメントに乗り込んだ。
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ところが、翌朝の樺南はエラいことになっていた。何でも1967年以来の記録的大雪とかで、交通網は完全に麻
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痺。森林鉄路も線路が地吹雪で埋まってウヤ。リスクの高い所だとは聞いていたが、初日からいきなりババを引くと
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は…!結局この日は終日市内のホテルに閉じ込められ、現地でお会いした郷くん氏のお誘いで夕方からしゃぶ鍋
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を囲み、大いに食って飲んで夜が更けた。まともにC2に会えたのは2日後のこと。ようやく雪も一段落し、除雪列
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車が出るという。タクシーを飛ばして機務段に向かうと、弱い朝日に照らされた小型蒸機が我々を出迎えてくれた。
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