撮影日記−新作公開−




















































NO. 115
DATE 09.12
115.善導寺駅舎とキハ58・65「九州鉄道記念館7周年号」 善導寺駅
2010.08.22 久大本線 善導寺駅 NikonD700 AF-SNikkor28-70oF2.8 ISO200
  今年の夏も鉄的収穫は少なかった。温暖化の影響か晴れが続かず、結局2年連続で恒例の夏の長期ツアーは
 企画倒れ。せっかく我がジムニー号は先代ゴン太と違ってフルフラットになるのに、実に勿体ないことである。8月
 も後半になってようやく出掛けた唯一の遠征が、キハ58・65の「九州鉄道記念館7周年号」だった。連絡を取ると、
 関西D.W.先輩が出撃されるとのこと。当日朝一の福岡便で飛び、空港で合流させていただく運びとなった。
  2月に復活してからというもの、気にはなりつつも拝んですらいなかったリバイバル58・65。運転の度に写欲も失
 せる変テコなマークが付くのが玉に疵だったが、今回は真横から狙える大行司のコンクリ橋俯瞰が順光のスジで
 ある!毎度トップライトで撮れなかったこのアングルで極められるなら、と期待を胸に福岡へワープした。
  一発目はとりあえず冷水峠。定番は光線的にダメで、原田寄りの踏切から看板覚悟のタテ顔面勝負。日は高い
 が順光で急行色が極まる…はずだったのに、直前ゲリラ曇りであえなく撃沈。ミソの着き始めはここからだった。久
 大沿いまでショートカットするも、山沿いになるにつれて空模様が怪しくなる。日田以西ではこれといったポイントも
 なく、D.W.先輩が蒐集している“木造駅舎と国鉄色”シリーズにお付き合いして善導寺駅へ。 コントラストが高くな
 り過ぎないよう珍しくマンダラ雲を召還するが、普段バリ晴れ男 (?) の私では無理だったようで通過時は真昼間の
 太陽がピッカリ。そのくせハイライトの大行司俯瞰は、全身汗だくになりながら立ち位置まで這い上がったのに、直
 前に曇るどころか雨まで降り出す始末(泣)。雨の中シャッターを切るのなんて何年ぶりだろう。谷間にはキハのタイ
 フォンが響き、山中には我々の断末魔の叫びが轟いた。





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