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     2026.09.23

2008.09.23 掛川−菊川
NikonF5 AF-SNikkor300�oF2.8ED RVP100

陽は短くなりつつも、秋らしいモチーフを見つけづらいこの季節。しかし、低く柔らかくなった朝夕の光線が予想外に劇的な演出を見せてくれることもある。夏の風物詩と思われがちなブルトレ朝練でも、東京着が遅い「富士/ぶさ」を静岡県内で捕らえるには初秋の頃が都合が良かった。掛川−菊川の緩いSカーブは、奥まで光が差し込む夏場ならヨコ構図での編成撮りが定番だが、秋口に入ると低いスポットライトで正面を狙うことができる。当時達人諸氏がこぞって投稿していた「常紋倶楽部」の掲示板に刺激を受けて、この日は長玉タテ構図で狙おうと静岡県下までやって来た。

ハスキーをハイアングルにして、F5にサンニッパの組み合わせで構図を練る。山影だった部分を徐々に朝日が照らし始めた頃、遠方に2灯のライトが光った。ヘッドマークも凛々しくファインダーに躍り出たロクロクの顔にフォーカスポイントをロックオン!動体予測を利かせながらモードラ全開でレリーズを握り続けた。全力で唸るカマの重低音に続いて、軽やかな客車のジョイント音が延々と耳に心地よく響く。シャッターを切った後のこの瞬間が、ブルトレ撮影の醍醐味だった。

あれから18年が経ち、日本中からブルートレインそのものがなくなった。夜行列車自体も風前の灯火で、クルーズトレイン的なものがいくつか生まれはしたが被写体としての魅力は感じられない。それよりなにより、夏光線/秋光線どころか8月からずっと雨天曇天続きで太陽光線すらなくなってしまった…。以前ヒットしたさる映画ではないが、本当にこのまま降り続けて関東一円水没してしまうのではないかと、台風25号に翻弄されたシルバーウィークの最終日に大げさな心配しているところである。



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