2025.09.11 |
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2011.09.11 中加積−西加積 NikonD700 AF-SNikkor70-200oF2.8VRU ISO200
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この日は北陸鉄ちゃんの雄、眼氏企画の地鉄フォトランに誘われていた。昨年に引き続き凸型電機がホキ2両を牽くのだが、今回は実際にバラストを積載し、本線上で散布作業を行うという。幸い天気にも恵まれ、沿線は黄金色の稲穂が収穫寸前というベストのタイミング。チバラギ氏と富山に乗り込み、関西-D.W先輩御一行と沿線を駆けずり回った。朝の単機回送を追い掛けて、午前中は中加積方面に展開。メインの国道8号のオーバークロスへの行き掛けに、田んぼがきれいな場所を発見し、とりあえず構えてみることにした。あまり時間がないので67は諦めてD700に70-200oで手早くセット。すぐに踏切が鳴り、独特なモーター音を響かせて凸工臨がファインダーに飛び込んできた。
富山地鉄は、以前からイベントの他、北陸特急や氷見線のキハなどとの掛け持ちで幾度か訪問していた。レッドアローやテレビカーといった大手私鉄の生き残りはもちろんのこと、白とグレーの雷鳥カラーを纏った生え抜きの電車も魅力的。沿線も立山連峰バックあり、富山湾バックの田園地帯あり、緑濃い山岳風景ありと変化に富んで面白い。数多く残る木造駅舎も味わい深かった。趣味的な面だけでなく、雪深い地域でもあるし、富山近郊の地元の足、立山や宇奈月温泉への観光アクセスとして十分機能していると思っていた。 ところが、ここ最近区間廃止の話題が喧しい。報道によると、不二越・上滝線は富山市が維持費を負担する「みなし上下分離」を導入し、立山線岩峅寺−立山間を来年11月いっぱいで廃止する方針を決定、本線の滑川−新魚津−宇奈月温泉も廃止の方向で検討しているという。人口減少や高齢化に加え、新自由主義的なコストカット至上主義的風潮もあって地方交通の先行きは明るくないのはわかっていたが、馴染みのある鉄道の苦境を耳にして、あらためてその厳しさを痛感した。期間は限られているかもしれないが、できる限りの恩返しはしたいと思う。 |
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