2025.08.29 |
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2021.08.29 津和野−船平山 NikonD800 AF-SNikkor70-200oF2.8E FL ISO200
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今年の夏も、お盆期間は嫌がらせのように雨続き。どうも2020年代に入ってからそんな傾向が顕著になってきたように見える。2021年は不具合で入場中のD51 200に代わり「やまぐち号」の牽引にDLが登板し、特に8月中頃にはDE10重連が先頭に立つというサービスもあって大いに盛り上がった。ところが、お盆が近づいてくると、7月下旬までの夏空が嘘のように週間予報は連日の傘マーク。当初予定の運転日は復路が大雨で運休になるという悲惨な結末となった。さすがにこの時は出撃を見合わせたので、現地で空振りという壮大な悲劇には見舞われずに済んだが、今夏最大の楽しみが幻と消えた喪失感は拭い難かった。
しかし、案外早くにリベンジのチャンスが訪れることになった。公式発表によると、お流れになったDE重連を8月下旬の運転でもう一度実施するとのこと。仲間内の諸兄はあらゆる手を尽くして満願成就の願掛をするという。ならば私も…と高円寺にある氷川神社、通称気象神社に参拝した。映画「天気の子」で取り上げられたとはいえ、住宅街のど真中のこじんまりとした社に、ご利益のほどはいかがなものか…と疑念が湧かなくもなかったが、藁をもすがる思いというのはこのことである。しっかりとお賽銭を投げ入れて、アンテナ山俯瞰でのDE重連「やまぐち号」撮影成就を祈った。 効果はてきめんだったのか(?)、ついに8月28・29日の予報にお日様マークが現れた。最終日の午後は雲が多いながらも強い日差しが復活し、関西-D.W先輩ら多くのメンバーでアンテナ山に登頂。青野山は雲隠れしているため、山をカットしてヨコ構図で標準と中望遠の2台を構えた。15時過ぎ、津和野行きのキハ47が峠を下って行く。タラコWというだけでも十分な被写体。これと交換で津和野を発車した「DLやまぐち号」も満願成就、一同雄叫びの1枚をものにすることができた。だが、今やこの時のような心躍らせる被写体はほぼ皆無。一番仕事から離れられる時期に雨続きなのは精神的によろしくないが、撮るものもないし、ダメならダメで仕方がないか…と半ば諦めの境地にも入っている今日この頃である。 |
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