2024.12.11 |
2021.12.11 小谷松−大多喜 NikonD5 AF-SNikkor35oF1.8G ISO200
|
毎年12月前半は期末試験に採点に…と多忙のせいか、近場のカットばかりが目立つ。だが、紅葉は終わりかけとはいえまだ木々に色味が残る中、1年で最も低い光線が車体を照らすこの時期は、案外写真的には良い季節でもある。この日は期末試験にもケリがつき、四国から借り入れた急行「うわじま」のヘッドマークを引っ提げたキハ52を撮るべくいすみ鉄道に向かった。本番は上総東のカーブから500oでマーク付きの面タテを仕留め、そのまま久我原まで追っ掛けてもう1発。これで撮りたいカットは頂戴できた。返しはマークもないし、迷った末にここにやって来た。
過去に何度も撮っている小谷松の三本杉民家の脇の築堤。田んぼはすっかり刈られてしまって、普通に撮っても仕方ない。幸か不幸かキハ28が故障中でゴーニーの単行運転だし、一つド真横で狙ってみようか。茶色い地面はカットして、青い空を広く入れ35oでセット完了。間もなくタイフォン一声、足取りも軽やかに現れたツートンカラーを切り取った。撮影した瞬間は気付かなかったが、モニターを見返すと見事なサイドギラり。冬光線の美しさを実感した。 それにしても、ここ数年のいすみ鉄道は、せっかくのキハもいい時間のスジはなくなるし運転日数も少なくなるしで、鉄ちゃん的にはすっかり寂しくなってしまった。その一方で全国的にネタが少なくなったせいもあるのか、集まる時には沿線に鉄が殺到してのんびり撮るのも難しくなった。とどめに、10月に脱線事故を起こして今に至るまで長期運休中。最近は訪問することもなくなって久しいが、久留里線末端区間廃止の報も入ってきたし、先行きに不安を感じざるを得ない。 |
Memorial GALLERYへ |