2024.10.23 |
2005.10.23 物井−佐倉 PENTAX67 smcPENTAX165oF2.8 RVP(+1)
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前回のスカ色113系に続いて、今回も約20年前の北総エリア国鉄型シリーズでいきたいと思う。当時は浦安の実家から車で1時間も走れば、房総地域の各路線でL特急として活躍する183系の姿を目にすることができた。京葉線沿線民にとって一番身近なのは「さざなみ」「わかしお」だったが、車両的好みはLED化されていない幕車の初期型が限定運用されていた「あやめ」「すいごう」と「しおさい5号・12号」だった。6連モノクラスと他の列車に比べて編成面では見劣りするが、登場時からのオリジナルの姿は、間に合わなかった国鉄時代への憧れを具現化してくれていたのだった。
前年くらいから、先の見えてきた房総特急にこまめに通うようになっていたが、この日も午後からの好天にふらりとモノサクへ足を運んだ。3週間前は物井駅近くのカーブを造成中の斜面から見下ろしで撮った。今日は同じ切り位置を下段のアイレベルから狙ってみようではないか。角度的に、シャッターは最速の1/1000secでもギリギリの勝負。少しでも明るいレンズをとペンタ165oで構図を整えた。間もなく、柔らかな秋の斜光線を浴びて鮮やかな特急色が登場。一発勝負でレリーズに指を掛けた。 つい最近まで追い掛けていたように感じる183系も、はや引退から20年近く。昨年までわざわざ岡山までクリームと赤の特急色を撮りに遠征していたことを考えると、地元千葉で1日何往復もこの色を撮影できたのは実に幸せだった。その一方で、動体ブレと切り遅れに冷や冷やしながらバケペンを振り回していた頃と比べると、今日の撮影の何と楽なことか。そりゃあ残り少ない被写体に有象無象が群がるわけで、鉄ちゃんの治安維持も難しいものだと考えさせられる。 |
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