Memorial GALLERY


 2024.05.21

2017.05.21 滝谷−会津桧原 NikonD800 AF-SNikkor85oF1.8G ISO200

今年の5月はどうにも休みと天気の巡り合わせが悪い。せっかくのバリ晴れ連発だったGWを家族運用に費やしてしまったツケが回ったのか、世間が休みで自分が出勤の土曜ばかり高気圧がやって来て、自分が休みの水曜・日曜は毎週毎週雨天曇天で、とても風薫る爽やかな季節とは思えぬ惨状である。今年はカメラを握らぬまま若葉はすでに濃い緑に変わりつつあり、毎年楽しみにしていた新緑の絶景はお預けになってしまいそうだ…。

今から振り返ると、これまで5月は天候も安定して緑も美しく、梅雨入り前の鉄ちゃん掻き入れ時だった。7年前も、連休こそ津軽の桜で空振りを喫したが、翌週は四国で山笑う大歩危−小歩危を行くDE重連の大サロを仕留め、その翌週は只見線のSLに出撃していた。陽の高い往路は撮影地に悩み、藤の花がきれいだった滝谷の鉄橋で朝一のキハからそのまま粘ることにした。これなら無粋なマークも写らず、上り勾配で煙も期待できるだろう。光線は硬いが川面まできれいに光が回るようになった11時過ぎ、渓谷に汽笛を響かせてC11が鉄橋上に姿を現した。やはり蒸機は現役然とした雰囲気で撮りたいもの。何とか思い通りの1枚を切り取ることができた。

只見線を初めて訪れたのが四半世紀近く前。マヤ検の撮影で紅葉の只見川沿いを巡った。あれから毎年恒例の「ぐるり一周号」や新緑の時期に運転される新津の国鉄キハを使用した臨時列車で楽しませてもらった。もちろんレギュラーのキハ40もいい味を出していた。だが、数年前にヨンマルが引退。せっかくの全線開通もステンレスの弁当箱みたいな車両ではどうにも食指が動かない。それでも奥会津の情景に魅せられて通い続ける諸兄には心から感服する次第である。



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