2023.11.17 |
2013.11.17 庭坂−赤岩
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今思うと、福島エリアは鉄的に程よい距離で楽しめるネタが多い所だった。東北地域色とはいえキハ40系列が季節の移ろい鮮やかな渓谷沿いを行く只見線、
485系や583系といった国鉄型の名優が磐梯山を背に活躍する磐越西線など、東京から300km圏内としては贅沢過ぎる被写体とロケーションに恵まれていた。
10年前の秋も、色付く山々と国鉄特急色の組み合わせを求めて、「あいづライナー」をターゲットに磐西電化区間を訪れていた。
ただ、「あいづライナー」は1本目の上りが10時台ということで、朝日眩い早朝時間帯が勿体ない。 「北斗星」がパイチ牽引なら東北線内でブルトレでも…と考えるところだが、青や銀のEF510ではどうにも食指が動かないというものである。 そんな中で、密かに目を付けたのが奥羽本線の落ち葉掃きクモヤ。 この頃から吾妻や篠ノ井のカッターが注目を浴びるようになって俄かに事業用電車ブームが広がりつつあったが、交直流仕様のローピン事業用車はかなりレア! しかも、とっくに山形新幹線に化けてしまったかつての撮影名所庭坂カーブで撮れるのはポイントが高い。 庭坂の撮影地から吾妻小富士の脇を越えると、磐越西線までショートカットできるのもありがたかった。 初日の土曜は未明からアングルに乗り込み、ギリギリ露出で撮るならF2.8のレンズで撮ろうと165oで撮影。 手応え充分で(推定)極まったはずなので、2日目の日曜は開放F4の300oで勝負してみることにした。前日の様子から見るに、列車の速度は超低速。 とはいえさすがに1/250secを切る勇気はなく、1/500sec f4の限界値でシャッターを切る。 定時、落ち葉掃きの蒸機をレール面に吹きつけながら、標準軌のクモヤがゆっくりと坂を登ってきた。 |
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